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アルテナ達は再び旅路を各々走っていたが、あれから悟空の口数は少なくなっていた
「アルテナちゃん、そろそろ東の国の検問所があるはずだから」
「了解です」
検問所に着くと悟空達は旅人証明書を、アルテナ達はギルドカードを出し、獣人メンバーは人獣提携証明書を出した、受付はそれらを機械に通していた
「西の最果てではだいぶ待たされたよね」
アルテナがぽつりと言うと悟空が頭を抱えた
「あの受付許せねえー」
悟空にとって苦い思い出になった様だ
「はいお待たせしました、通って大丈夫なんですけど、東の国では通常のお車やバイクは危険なのでこちらで預かります」
「歩いて行くしか無いか」
アルテナはガッカリしながらバイクの入ったカプセルを渡した
「いえ、王都までのバスも電車もありますし、宙に浮いてるのでお好きな所で降りられます、それと、」
受付嬢はなにか書類を出してきた
「アルテナさんは東の国のお生まれの様ですね、幼少の頃の出国記載があります」
アルテナを含めみんなが驚いて書類を見た
「アルテナってここ出身なんだ」
「知りませんでした、もうずっと旅をしていたので」
トウリが手を叩く
「じゃあアルテナの村もここの何処かにあるのか」
「それでなんですが」
受付嬢が更に続ける
「アルテナさん成人を超える御年齢の様なので住民税が発生します」
そう言って金額の書かれた書類も出してきた、その金額にみんなは目玉が出そうだった
「いえ、私獣人なのでまだ幼獣です、成人までいかないです」
「それが、」
受付嬢は言いにくそうにする
「法律が新しくなりまして、聖騎士団の提案で国王が東の国には獣人は居らず皆人間として扱うとなってまして」
「ええ!じゃあ東の国に住んでる獣人は幼獣でもみんな税金を払ってるんですか?」
「いえ、獣人の子供は神様の供物と言う事になってまして」
受付嬢は言いにくそうに口をもごもごしている
「神様の供物?」
「大昔冥の龍がデリス山で亡くなったんですが、ある時から火山活動する様になり近年に獣人の子供を供物にする事により火山が収まるんです。それからデリス山の神様が冥の龍が亡くなった事をお怒りになり火山を起こしていると言われています」
トウリが受付に詰め寄る
「冥の龍が亡くなったのは幾千年も前の話しだよ?」
「国王が決められたので私達ではどうも、獣人なら冥の龍が産んだ者だから冥の龍も喜ぶだろうと」
「そんなバカな」
みんなで顔を合わせ悩ませた顔をしている
「なので獣人の皆さんの滞在期間は短くお願いしています」
三蔵法師は悟空の肩に手を置いた
「私達は東の国に入る事を拒みます、悟空を犠牲には出来ません」
「でもよ!」
悟空は反論しようとしたが、三蔵法師がお経を詠む姿勢になると黙った
「アルテナ、ごめんなさい、私達はここまでです」
「賢明な判断だと思います、ここまでありがとうございました」
アルテナはそう言うと頭を下げお礼を言った、三蔵法師も祈りのポーズをし頭を下げる
「では一旦税金の方を」
受付嬢が書類を押してきた
「そうだったあ!」
アルテナは頭を抱え全財産を計算した
「アルテナ、僕の分も足しなさい」
トウリはそう言って懐から金袋を出した




