8-4
「アルテナ」
トウリはアルテナに向き直った
「そのクローの力を引き出せて無いね」
「そんな気がしてました、これじゃお師匠に勝てないです」
ヤチョウがトウリの頭にガーゼを当て、キッカがアルテナに近いた
「そのお師匠の事、改めて聞いて良い?」
「その、色々あって今敵対してます」
「お師匠と敵対になるの辛いよね」
2人はしんみりとした
「お師匠からの卒業だね、新しいアルテナへの1歩だよ」
ヤチョウはそう言ってアルテナの背中をポンと押した、アルテナは涙を浮かべながら頷いた
「じゃあ東の国へ向かうか、うさぎはまだ着いてくるのかい?」
「途中まではついて行こうかな、アルテナちゃんがもうちょっと気になるし」
そう言うと、文字通り森が動き出した、木々が開き木の根がツルのようにアルテナ達を掴むと森の外へ投げ飛ばした。森の中に居た観光客達が戸惑ったり叫ぶのが見えた
「お師匠が言っていた面白い事ってこれの事だったんですね」
アルテナ達は各々着地し、森から飛んできたバイクをトウリがキャッチした
「このバイクまた改造しないとアルテナ乗れないね」
「あ、詳しい人いるかな」
「おい!起きたならなんか言え!」
後ろから悟空が走ってきた
「悟空、なんか小さい?」
もはや悟空を見下ろす程成長したアルテナは戸惑ったが、悟空は憤慨していた
「久しぶりに会って言う事がそれか!」
すると悟空は如意棒を構えた
「アルテナ!俺っちと勝負しろ!」
そこに成人が錫杖で悟空の頭を叩いた
「悟空、久しぶりの友人に対する態度じゃないですよ」
そこに猪八戒と沙悟浄が走ってきた
「アルテナちゃん久しぶり、この人が探してた僧侶だよ」
沙悟浄に紹介された成人は祈りのポーズをし頭を下げた
「三蔵法師と呼ばれています、この様に悟空を導くべく同行しております」
そう言うと三蔵法師はお経を読み悟空は頭を抱え痛がっている
「それやめろー!」
「キッカとヤチョウが言ってた面白い事ってこれ?」
「面白いとはなんだ!俺っちはこんなの望んでないぞ!」
猪八戒が悟空の頭を撫でた
「お前の為なんだ、これは修行なんだよ」
「くそぉ!アルテナ!勝負しろ!」
アルテナは三蔵法師に向いた
「1戦だけいいですか?」
「貴女がそう言うなら1回だけ」
三蔵法師はそう言ってまた頭を下げた、アルテナは構えると、悟空はそのクローの先に如意棒の先を付けた。互いに見合うと、アルテナは如意棒を蹴り上げ悟空はその下に滑り込みアルテナの顎を蹴った、そのつかの間を狙いアルテナは拳を悟空に振り下ろし、悟空は如意棒を伸ばし逃げ、如意棒を縮めたかと思うとアルテナの頭上に飛び勢いをつけて伸ばした如意棒をアルテナの頭に狙ったが、寸前のところでアルテナは如意棒を掴み横に投げ、落ちる悟空に上段蹴りを食らわせると悟空は回転し、その勢いでアルテナの顎を殴った。2回も顎を狙われアルテナはフラフラし、そこを悟空はアルテナの腹を蹴り上げ、アルテナは倒れてしまった、その上に悟空は仁王立ちした
「俺っちの勝ちだ!俺っちの方が上だからお前らが旅する間俺っちが守ってやる!」
「やれやれ最初から素直に言えば良いものを」
沙悟浄が頭を押さえ猪八戒は首を振った
「悟空、やり方はどうあれ貴方の気持ちは分かりましたよ」
三蔵法師も悟空の頭に手を置いた
「これも修行の一環です、貴女達が目的の場所に着くまでご同行しましょう。その後は私達は私達で旅に出ます」
「護衛なんて要らないのに」
アルテナが起き上がりながら言うのを、うさぎが肩に手を置き首を振った
「それだけじゃないよ」
それだけ言うとバイクを指さした
「誰かバイクの改造出来ません?」
「それなら私が」
猪八戒が手を挙げバイクに近づいた、うさぎが案を出し猪八戒がその通りに弄っていた
「悟空、修行頑張ってるんだね」
「ふんっ」
悟空はアルテナに背を向けた
「どんだけデカくなろうが俺っちの方が上だからな!」
「じゃあ私も悟空に勝てる様に修行するね」
そしてアルテナは三蔵法師の元に行った
「三蔵法師さんは女性なんですか?男性なんですか?」
「仏の元に男も女もありません」
「えーと?つまり?」
「どちらに思って頂いても大丈夫ですよ」
アルテナは更に混乱し、頭を抱えた
「出来たよ、乗ってみて」
猪八戒に言われ、アルテナはバイクに跨った、車体を傾けたら足が届く高さだ
「これ、またトウリ様の足取れるかな」
「足が取れる?」
アルテナの独り言に悟空達は疑問に思った様だ
「トウリさんって義足なんですよー」
間髪入れずうさぎが補足する、嘘だが。トウリは便乗し激しく頷いた、それに悟空達は食いつきトウリの足をまじまじと見た
「義足って初めて見るかも」
「まるで本物だ」
「高級品なのかな」
各々好き勝手言って疑って居なかった
「では出発しましょう」
うさぎが手を鳴らし催促する、猪八戒がカプセルからバンを出しうさぎもそのバンに乗った、悟空は相変わらず金斗雲に乗っている
「この車、臭いー」
うさぎが窓から顔を出しゲンナリしている




