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洞窟から出てアルテナの様子を見ていたが、アルテナは痛みに苦しんでいた
「何故回復魔法を掛けたらいけないんだ!」
トウリはうさぎに怒っている
「ですから!これは成長痛です、アルテナちゃんが今まで経験出来なかった分まとめて今来てるんです、これが終われば強い体になりますから!」
「でも苦しんでるじゃないか!」
「トウリ様だって数千年前は同じ目にあったでしょ!アルテナちゃんは今がその時なんです!」
うさぎはやれやれと首を振る
「トウリ様がそんな調子なら私来て良かったですね、これからもっと大変になるので隠れれるところに行きましょう」
「隠れる?何から」
「全てからです」
うさぎはそう言うと帯を出し洞窟の中からバイクを引っ張ってきた
「さあ行きましょう、アルテナちゃんは私が運ぶのでトウリ様はバイクを持って下さい」
「僕が全部持って走れば早く着くよ」
「またそうやって神力を見せようと、アルテナちゃんに無理が無いように行きましょう」
そこにキッカとヤチョウが通り掛かった
「あれ?なんか見た事ある子だね、大丈夫?」
うさぎが簡単に経緯を説明をする
◇
「ええ!アルテナちゃん!」
「こんなに大きくなって」
「君達は?」
トウリの質問にキッカとヤチョウは背筋を整えた
「私達は前にアルテナちゃんと旅をし、今賢者になるべく修行中で、西の果てよりこの洞窟の調査を任されて遠征して来ました、キッカとヤチョウです」
「この洞窟はもう大丈夫だよ、ロマンティ様が育ててる子供が寿命でもうすぐ旅立つところだったからここを隠れ家にしてたの、その子はもう亡くなったからもうすぐまた旅に出るよ」
うさぎが少し切なそうに説明した
「ロマンティ様でしたか」
「夜な夜な幽霊が出ると言われて居ましたが、それならロマンティ様の守護霊ですね」
「ロマンティ様は数多くの子供を育てたから守護霊凄いんですよね」
「うう」
アルテナが苦しみに耐え難くなって来ていた
「お二人に聞きたいんですけど、どこか隠れるところ無いですか?アルテナちゃんもうすぐ初潮が来ます」
「ああそうか!多分それも数十年年分の痛みが来るんですよね!」
「廃墟で良ければ来る途中にありましたよ」
ヤチョウはカプセルからキャンピングカーを出した
「西の果てよりお借りした物です、これで行きましょう」
「バイク付けれるかなぁ」
キッカが車の装備品を確認していると、うさぎが帯でバイクを車に貼り付けた、全員キャンピングカーに乗り込みアルテナをシートに寝かせ出発した
「ところであなた方は誰ですか?」
トウリとうさぎに矛先が回り、トウリは口篭った
「私はロマンティ様のしもべでうさぎと言います、今はアルテナちゃんの守護をしています」
うさぎが自己紹介した事で更にトウリは自分の事を話さなければならなくなった、そこで思い切ってギルドカードを出した
「アルテナと一緒に旅をしている人間です」
助手席のヤチョウがまじまじとカードを見た
「トウリ?」
「トウリ?御伽噺のアレース様の事?」
更にトウリは慌てたがお決まりを思い出した
「出身地が同じなのかたまたま同じ名前なんだよ」
2人は妙に納得した
「私達の名前もおばあちゃんから貰ったよね」
「私なんてひいひいおばあちゃんだよ」
キッカとヤチョウは2人で笑い、トウリに慰めの眼差しを向けた
「古い名前だとお互い苦労しますね」
「そんなに古いのかい」
トウリは少し驚いている
◇
アルテナは大量のクッションに埋もれながら唸っていた、その部屋のドアを開けうさぎが入ってきた
「アルテナちゃん始まった?」
「う゛ぅ、分からないです」
うさぎは帯をアルテナの腰に巻きキツく締めた
「こうするとちょっと楽じゃない?」
「なんか、気持ち楽になりました」
そこにキッカとヤチョウが入ってきた
「ゼリーなら食べれそう?」
「あら!始まってる」
アルテナの腰元のクッションが赤く染っていた、うさぎはそのクッションを捻出した新しいクッションに変えた
「ごめんねナプキンあったら良かったけど」
「私の使います?」
キッカが大きめのナプキンを出す
「それが大量にあるならありがたいですけど、通常の倍は出血するはずなので」
「25枚くらいだから足りないや」
「アルテナちゃん、専用の薬飲んでみな」
ヤチョウが薬をゼリーに混ぜ飲ませる、しばらく様子を見るとアルテナの顔色が少し良くなった。
「中は大丈夫かい」
トウリが扉の外から声を掛けてきた
「ごめんね、僕が役たたずで」
「役たたずならみんなの分の食料調達してきて下さい」
うさぎは遠慮なく言う
「じゃあナプキンを!」
「私が直接見た方が選びやすいから私が一緒に行くよ」
キッカとヤチョウも好きな様に言う
「それは僕が買わない方が良いんじゃないかな?」
「一緒に旅をするならそのくらいの事して下さい!」
「トウリさんお父さん的な立ち位置なんですからそのくらい必要です!」
キッカとヤチョウの言葉にトウリは衝撃を受けた、永遠に持つことの出来ないはずだった子供なのかと感無量になる
「お父さん頑張る」
「本当のお父さんじゃないですからね」




