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アルテナは熱を出して寝込んでいた、悪夢を見ているのかうなされている
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夢の中でアルテナは地元の村にいた、母親の踊りを村の人達で見ている
「やっぱりアリテナの踊りは村1番だな」
村長が頷きながら言った、その意見にみんな同意見だった
「アルテナはアリテナの踊りを教わってるんでしょ?良いなぁ」
「アルテナだけズルい」
村の女の子達はアルテナを囲みズルいズルいと言っている、アルテナは悪い気がせず鼻高々だった、そこにアリテナが来た
「じゃあみんなで踊りましょう」
そう言うと、各々自由に踊り出した。そこをクローを着けたキャットチーフが通り掛かった
「村の花が咲いているな」
「お父さん!」
「おお、我が家の高嶺の花が来たよ」
アルテナより小さなキャットチーフはアルテナを抱き締めた
「お父さん今日のご飯なに?」
「今日はイボイノシシだ、魔物が荒らしていたのでついでに退治して来たよ」
「やっぱりお父さん強い!」
アルテナは飛び跳ね喜んでいる。そこに馬に乗った小隊が現れた
「聖騎士団」
村長がそう言うと前に出た、聖騎士団の1人が丸めた紙を伸ばし読み上げた
「この村は魔物が人間を奴隷とし苦行を強いているとし、これより半年後人間を解放して居なければ討伐対象とする事に決まった、人間がここに残っている様なら人間も魔物として扱う」
「何を言ってるんだ!私達は正式に結婚して妻としてこの村に居るんだ!」
村の人々が激怒した、聖騎士団団長が前に出る
「聖協会か国に申し出はしているのか」
団長の問に皆口篭った
「魔物と人間の結婚なんて、どこも認めてくれる訳ないだろ」
「ではその結婚と言うのは認められない、良いか半年後だ、それまでに人間を解放せよ、子供は魔物としここに残れ、人間が連れて行く事は認めない」
聖騎士団はそれだけ言って去っていった、村の人々は互いのパートナーや子供と抱き合い泣いた。アリテナもアルテナを抱き締め泣いた
「アルテナを置いて行くなんて出来ない、私は残ります」
「私達も残ります、例え殺されても」
「全員で逃げるか?半年も猶予がある」
「無理だ!聖騎士団の鳥が監視してるぞ!」
上を見ると青い鳥が旋回していた、そこにアルテナの父親がアルテナの手を引いて家へと連れ帰った、家に入るなり父親は床板を外し底から木箱を出した、箱を開けるとクローが入っている
「アルテナ、これは昔父さんが旅をしていた時、魔物に寛容な神様から頂いた物だ、隕石で作られているらしい。地上にあるどんな物でも壊せる能力がある」
「それをお父さんが使って聖騎士団を倒すの?」
「コレはアルテナが使うんだ、今から使い方を教える。アルテナは村1番の戦士の子供だ、習えば出来るだろう」
そこに母親が割り込んだ
「何を言っているんです、アルテナは女の子ですよ、踊りしか習ってこなかったのに出来る訳が、」
「半年もある、その間に嫌でも覚えろ、そしてアルテナが村の子供を率いて逃げるんだ。この村に居たら全員が殺される、逃げても殺されるくらいなら、子供達だけでも」
アルテナは泣きながら頷いた、そして寝る間も惜しみアルテナは父親から戦い方を習った。踊り癖があるのかしなりの効いた動きしか出来ず、上手く強い拳を振るう事が出来なかった。あっという間に半年が目前に迫っていた
「お父さん出来ないよ!」
アルテナは泣き崩れる
「諦めるな!父さんの何を見てきた、それを思い出せ!村の子供を背負うんだ」
その時ラッパの音が聞こえた
「聖騎士団?何故、まだ半年経っていないのに」
母親が用意していたアルテナの旅道具を落とした
「来るんだ!」
父親はアルテナと母親の手を引き走り出し、家に入って行った、そして暖炉の中の物を全て出しアルテナを押し込めた
「お前も入るんだ!」
父親が母親に手を差し伸べる、が、母親は首を振るう
「最後はアナタと」
「アリテナ」
父親は出した荷物を暖炉の前に隠す様に置いた
「お父さん!やめて!アルテナも一緒が良い!」
「アルテナ!今から喋ってはダメだ!何があっても声を出すな!」
そうしていると外から叫び声が聞こえた、小声で父親と母親は何か話している。家の窓が割られドアが激しく壊される音がする、アルテナは荷物に隙間を作りそこから覗いた、団長と父親が対峙している。団長が剣を振るうが、目では分からない程素早い剣筋だったが、父親は器用に避け母親を机の裏に隠した、その瞬間団長に踏みつけられ父親は逃げられなくなり、胴を半分に切られた。団長は父親に何か囁き、父親は頷いた、母親が父親を抱き抱え何かを言い、団長は母親の首を切った。アルテナは声を出さない様にするのに必死だった
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何日過ぎたのか分からない、アルテナは暖炉に隠れたままその場所で死ぬつもりだった。父親と母親の遺体を見つめたままただ無心に日は過ぎる。その時暖炉の荷物を退かす者が現れた、その女性はアルテナに手を差し伸べた
「こんなところに子供が居たのかい、私と一緒においで」
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