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アルテナは知らない空間に閉じ込められていた、そこには自分と同じくらいの少女が居た
「見てみてーこのドレス可愛いでしょーこのぬいぐるみもね、お気に入りなの!」
少女は嬉しそうにお気に入りの物をアルテナに自慢している
「あなたは?誰?」
その時何かを叩く音が聞こえた、周りを見回すと、小さな家がある。その一部の窓を少年が叩いていた。アルテナは窓から中を覗いた
「あれは、あなた?」
【やめろ!やめてくれ!死んでしまう!】
少年の声が聞こえた
「トウリ様?」
アルテナは驚いて少年を見るが、少年に面影は無い。すると家の中から黒龍が現れ、家を破壊し、瘴気を吐き出している。そこにもう一人のトウリが現れ黒龍と対峙した
「トウリはね、私の事を殺したんだよ」
少女はクルクル回ってドレスの裾が揺れるのを楽しんでいる
「私を殺して、私の鱗をまるで戦利品みたいに嬉しそうに手に入れた」
少女は裾を見ながら止まった
「だから許さない、トウリが死ぬまで呪い続ける、死んでもまた復活させて呪う、トウリが死にたいと思うまで苦しめばいい」
少女はこれまで見た事も無いような憎悪に満たされた表情をしている
「アレが見えませんか」
アルテナは言いづらそうに家の窓を叩く少年を指さした
「あんな事しても意味ないのにね、だってミスリの事殺したのはトウリだよ」
「それは、お父様とお母様があなたの事を、」
「お父さんとお母さんはそんな事しないもん!ミスリの事愛してたもん!」
「じゃあなんであなたを殴るんです?なんで夕食にパン1つくれないんです?」
「それは教育だよ!どの家だってやってるよ!ミスリだけじゃないもん!」
ミスリの姿はだんだんと幼くなっていった、涙を蓄えアルテナを睨みつけている
「お前嫌い!私のトウリなのに当たり前に隣に居て!お前の事も呪ってやる!」
ミスリがアルテナの首に手をかけた時、後ろから現在のトウリが現れアルテナを引っ張った
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アルテナは正気を取り戻すと、目の前にゴリゴリマッチョのメイド服を着た男性が居た
「目が覚めましたかアルテナ様」
男性メイドの腕に抱かれ眠っていた様だ、アルテナは一瞬で気まずい気分になった。周りで争っている音がするので見てみると、アルテナはシャボン玉の中にいて中に浮いていた、魔王とトウリがモリスと戦っている
「その魔剣は朕の物だ!」
「黙れ!お前の出る幕じゃない!」
トウリは以前の様に黒い瘴気を纏っている
「その魔剣があれば朕は最高の存在になれるのだ!」
魔王が何度も魔剣を掴むが、何かに弾かれているのか上手くいかない、それを見てモリスは笑っている
「この魔剣は俺を選んだ!お前らなど選んでおらん!」
トウリが地面を鋭い棘に変えモリスの体を狙うとモリスの仲間が庇い魔剣の破片が入った刀でガードする、地面はその刀を避ける様に曲がりくねった
「何故だ!」
「ほらほら!君らは嫌われているんだよ!大人しく切られろ!」
魔王が黒く禍々しい弾を手の上に作り出すと、それをモリスに向かって投げた
「ヒィ!」
モリスが魔剣を盾にすると周りに穴が空いた、トウリもその上から拳を連打するが、魔剣に弾かれダメージが入ってる様に思えなかった。モリスはニヤリと笑いトウリに切りつけた、避けたが額が切れ血が吹き出した、トウリは構わず蹴りを入れモリスは吹き飛ばされたが仲間がキャッチし、少し地面がえぐれた
「トウリ様!」
アルテナが声を掛けると、トウリはチラりと見て無視をした
「アルテナ様、申し訳ありませんが私はアルテナ様が目覚めるまで守る様言われただけなので、私も魔王様に加戦したいのですが」
「ダメダメダメ!戦っちゃダメ!ミスリちゃんの為にならないよ!」
「しかし」
メイドは今にも行きたそうにうずうずしている、戦闘好きに作られたのかも知れない
「私、もう一度ミスリちゃんと話さなきゃ!」
(なんか君なら出来そうな気がするね)
「ルクト様!」
(君に神託を与えよう)
ルクトが神託を与え、アルテナの頭の中に指令が入りこんだ
(トウリがずっと行ってきた事だ、トウリには出来なかったけど、もしかしたらのもしかしたらで一瞬なら出来るかも)
「え、これ」
(君なら出来ると思うよ)
ルクトはそう告げるとシャボン玉を割った、アルテナ達は地上へと落ちる
「メイドさん!私を師匠のとこに蹴って!」
「蹴る?師匠ってどれですか?トウリ様の事?」
「魔剣を持っている人です!」
アルテナが言い終わるとメイドは力いっぱい蹴り飛ばし、信じられない速度でアルテナは落下した。落ちている最中アルテナはクローを構え臨戦態勢になった
「お師匠ー!」
モリスがアルテナを見た瞬間、アルテナとモリスは同時に1本の雷に打たれ、アルテナのクローは白く光った、そのクローを構えている魔剣に撃ち込むと鐘の様な音が響き渡り。モリスの体は粘土の様に溶けジャンヌの姿に変わった




