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トウリとアルテナはカフェで揉めていた
「私今までお金なんて沢山持たされる事無かったんです!だからこれはトウリ様が持っててください!」
「何を言っている、山分けなら文句も無いと思ったのに、君はしっかりしているから大丈夫だ!これだけ貰える働きをしたのは君じゃないか!」
「ほとんど活躍したのトウリ様じゃないですか!」
金袋の押し合いに決着は着きそうに無かった、そこで金袋をヒョイと持ち上げる者が現れた
「朕は良くわからんが、これはそんな事したらいけない物じゃないか?」
「魔王様!本当に現れるとは」
「なんだその言い分は」
トウリがアルテナを指さす
「それは彼女のだ、抵抗される前に懐にしまってくれ」
「え!」
アルテナが何か言う前に金袋は消えてしまった、アルテナはスリにでもあったのかと思ったが相手が相手なので一応画面を開き確認すると、アルテナのポケットに入っていた
「!」
アルテナが何か言おうとした時、魔王の様子に違和感を感じた
「魔王様?何か変わりました?」
「よくお気付きで!」
後ろから男性メイドが扇を振りながら現れ、アルテナは驚いた
「魔王様は先日龍を倒され、その骨で短剣を、鱗で鎧を作られたのです!」
「何度もやっている事だろ」
魔王は心底うんざりしていた
「それよりその金どうしたんだ?」
アルテナは冒険者になりクエストをクリアした事を話した
「じゃあその異様なクエストをまた進行しに行くのか?」
「はい、出来れば全員助けたいです」
「それってこの街だけなのか?」
その言葉にアルテナとトウリはハッとした、確かにこれだけの規模この街だけとは言い難い
「この街ので良ければ手伝おうか、報酬はいらん、朕は王だからな」
「魔王様って呪いも解除出来るんですか?」
「呪いなら得意だ、朕は人々の怨念で生まれた様なものだからな」
トウリが紅茶を一口飲み、カップで魔王を指した
「なんで手伝おうと思ったんだ?」
「うんむぅ、なんでも良かろう」
魔王はそっぽを向くが、メイドが小声で話してきた
「魔族は魔王様の兄弟のようなものです、放っては置けないのです」
「あ!こら!余計な事を!」
アルテナは魔王もトウリと同じ思考なのかと考えた
「魔王様も人間を恨んだりします?」
「そら人間の欲望だけの為に無理やりこの世に作られたからな、人間など居ない方がいい」
メイドがまた小声で話してきた
「しかしこの街が好きでしょっちゅう下界に降りては「人間が作った飯の方が美味い」と仰るんですよ、この街のとあるところにワープ装置まで作られたんですから」
「言いたい事は言えたか」
「はい!」
イライラしている魔王にメイドは元気いっぱいに返事した。アルテナはトウリも魔王も壁をちょっとづつ壊して行っているのかも知れないと思った
◇
3人?4人?は森への道を歩いていた、既に3隊のゴブリン達を救いゴブリンメダルを貰っていた、それをアルテナは震えながら見ていた
「これらを換金したら一体幾らに」
「しかしトウリは力が落ちたな、人間になったせいか、これでは朕が勝ってしまうな!あはは!」
魔王は嬉しそうに笑うとメイドが後ろで両手をヒラヒラさせた
「魔王がゴブリン達に優しいのを見て以外だったよ、てっきり下僕かなにかの様に扱うかと思った」
トウリもどこか喜んでいる、その時ジェット音が聞こえ音の元を探すと、上空から小隊が降りてきた。その先頭はモリスだった
「支部を襲ったって言うのは君たちか、ヘラクロスの従業員を無理やり辞めさせているとも聞いているよ」
「従業員?ゴブリン達の事か?奴隷の間違いだろ」
魔王が呆れて居ると、アルテナは固まり、トウリの首からは黒い霧が出ていた
「お師匠、その背中の剣」
モリスの背中には魔剣が背負われていた、トウリの首から出ている黒い霧が辺を充満した時、アルテナも魔王もそれに気付いた
「トウリ、お前また大陸を割くなよ、アレは朕でも抑えられんから」
魔王がちょっと焦り出していた、トウリはゆっくりモリスに近付いていった
「お前、ミスリちゃんに何をした」
モリスはヘラヘラしている
「この魔剣俺では扱いづらくてね、改造させて貰ってるよ、研究したら凄い効果も発見されてさ」
「それ以上何もするな!」
トウリが拳を振り上げると、モリスは魔剣を構えガードした、魔剣に触れる事が出来ず見えない結界がある様に拳は弾かれ、辺りの地面が割れた、モリスはその衝撃に耐えられず少し地面に埋まった
「俺の実力が追いついてないか」
モリスも悔しそうにしている
「だがこの小隊が居ればアレースも怖く無いね」
小隊はそれぞれ刀を出した、どれも魔剣の一部がはめ込まれている
「魔剣をバラバラにしたのか?」
魔王も驚いた、幾千年戦ってきて傷付かなかった魔剣を解体した様だ
「お師匠!私ともお手合わせ願います!」
アルテナは飛び上がりフェイントを掛け殴るフリをし、魔剣を奪おうと柄を握った




