↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獣人の少女アルテナの冒険譚 ~神様との出会いが私の運命を変えた~  作者: 天津滝三五


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/63

5-3

「所で君、名前はなんて言うの?」


トウリが気を取り直してにこやかに質問した


「名前ですか?基本オレらに名前は無いんですけど教師はオレの事ソックスって呼んでました」


「ソックス?靴下?」


アルテナが腕組みして首を傾げた


「妻が靴下を作るのが得意だったのでオレの名前もソックスなんです」


「妻、と言う事はお子さんは?」


トウリも質問する


「はい、妻も子供も人質です」


そこでソックスは椅子から降り土下座した


「あなた方なら妻達を救えるかもしれません!お願いします!助けてください!」


「ちょちょちょ、ちょっと待って」


トウリが焦り出す


「妻と子供が居るの?じゃあ今の姿じゃこの先不便になる?」


「あ」


ソックスは自身の体を見て考え込んだ


「でもゴブリンの姿に戻ると街中では分かる人には分かりますよ」


アルテナも少し焦っている


「妻達を救って貰ったら、ついでにオレの体も戻してください」


「それがー、ね、時間が経つと完全に元通りには出来ないんだよね」


「似てるだけの他人になるんですか?」


アルテナの質問にトウリは頷く、そしてトウリとアルテナは頭を突き合わせた


「「時間との勝負」」


「でき、そうですか?」


ソックスの言葉にトウリは手で静止する


「出来る出来ないじゃない!やるんだ!」


◇


瞬間元の港に戻り、ソックスの腕を掴みアルテナ達は全力疾走した。早すぎてソックスは息もできないが、ヘラクロス支部への道を力を込め何とか指さした。山を1つ越えた谷底にヘラクロスの紋章を掲げた地下施設が見えた、と言ってもいつも通りアルテナ達の視力で見てなのでだいぶ道のりは遠い。ソックスの息は持ちそうにない、耐えきれずソックスは吐き出したがアルテナ達は止まらずあっという間にヘラクロス支部に着いた、急停止したのでソックスは吹き飛ばされヘラクロス支部の壁をぶち破った。空いた穴からヘラクロス職員が様子を見に覗きこんだ


「こんにちはー突撃となりの奇襲隊です」


トウリとアルテナは中に向かって手を振った、そして穴から覗きこんでいた職員をアルテナが殴り吹き飛ばした


「お邪魔します」


トウリも中に入り、足先で床をトンと叩くと地下まで穴が空いた、そして宙に浮き1階づつフロアを確認していき、襲ってきた職員をアルテナが逐一退治していった


「なんだぁ?この穴」


下の方から声が聞こえトウリはそこまで降りて行く、アルテナはフックを使いツルツルと降りる。そこにはアーマースーツを着た大きな男が居た


「侵入者か」


男が両手拳をうち鳴らし、到着したアルテナが構える


「おい、そっちの男じゃなくそのちっちゃいのが戦うのか、舐められてるなあ」


「トウリ様は捜索の続きお願いします!」


トウリは指さした


「いや、その男の後ろだと思うけど」


アルテナが男の後ろを見ようと身を乗り出すと、確かに後ろの方に格子があり、その奥で女性と子供がマスクを着けながら何やら薬草作りをしている


「トウリ様、私後ろの方々守りながら戦える自信ありません」


「いいよいいよ、僕が結界張っとくから好きに戦って、と言うか僕も戦って良い?」


「舐めてんのかお前ら!」


男が突進してくる


「トウリ様は人質の救出をお願いします!トウリ様が戦ったら建物壊れそう」


最後の方は小声で言ったが、トウリに聞こえた様で「確かに」と言っていた。男が拳を振り上げ、腕に着いてるアーマーからジェットが吹き出し通常の倍の速度でアルテナを殴った、アルテナはその拳を受け止め、力を込めるとアーマーの内部に炎が蔓延し中の腕を焼いた、アーマーに傷が付くことは無かったが、アルテナが素早く連打すると砕けてしまった


「え、オリハルコンだぞこれ!」


男が腕を見ている隙にアルテナは小柄なのを利用して男の見ているのとは反対の腕に捕まり肩に逆立ちし、男の頭上に膝打ちした、男の頭は一瞬沈み鼻血が出た。男がアルテナを振り払うと男の後ろに回り、背中を連打しそのスピードは徐々に上がりアーマーが赤く光りだし、熱がこもっているようだ、そこにアルテナは軽く飛び飛び蹴りを加えると胴体のアーマーも砕けた


「なんだコイツ!」


男が焦り回し蹴りをすると、アルテナは小さい事を利用しその足を避け、男の臀部に蹴りを入れると、脱臼したのか男は立ち上がれなくなった。男がしゃがんだ瞬間にアルテナが顎に蹴りを入れると、男は意識を失ってしまった


「トウリ様ぁ終わりました」


「おお、生きてるね、殺さないやり方もあるのか」


「私獣人なので下手したら死んじゃいますからね」


トウリの後ろには縛られた他の見張り達が立てない様にされていた。


「ソレ、シンデル?」


人質の子供が男を指さしている


「生きてる、と思うよ」


アルテナは不安になったのか脈を測り呼吸を確認した


「生きてる!良かった!」


「ヨクナイ!コロシテ!」


子供が恨みからか激怒している


「この人殺してもヘラクロスがある限り変わらないでしょう」


「ヘラクロスから逃げる事が最優先だね」


アルテナとトウリは何処か冷静だ


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。