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夢の中でトウリは少年時代に戻っていた、旅の途中とある家に着き、外の窓から中を覗くと幼い少女と両親が居た。トウリは少女の目線に変わった、少女は父親から蹴られ母親からは木材で殴られていた
【ごめんなさい!お隣さんからぬいぐるみ貰ってごめんなさい!次はお酒を貰います!】
少女は必死で謝るが両親の手は止まらない、窓の外からトウリが止めるように懇願の叫びを上げるが聞こえない。場面は変わり夕食時なのか外は暗かった、中はロウソク1本を着け夕食を食べている、しかし少女の姿は無い、トウリは家中見回すと、水道の下に縛られた少女が居た
【お腹が鳴ってごめんなさい、お母さん、お父さん、ごめんなさい】
少女の謝罪を無視し、両親は大量の食事を美味しそうに平らげた、トウリは窓を強く叩くがやはり聞こえない。また場面が変わった、少女の姿が徐々に黒龍へと変わっていた
【お母さん?お父さん?どこ?ミスリはここだよ!かくれんぼはやめて!】
黒龍は瘴気を吐き出し、上空へ叫びを上げた、トウリは黒龍の重みに耐えられず崩壊した、家の下に挟まれた両親を眺めていた
【お母さん!お父さん!会いたいよ!どこにいるの!ミスリを捨てないで】
瘴気を吸って息絶えた両親に、トウリは軽蔑の眼差しを投げかけた。また場面が変わり村中が瘴気に包まれた中、トウリは黒龍のそばに居ると仲間を引き連れたトウリが現れた
(あれは、僕だ!やめろ!やめてくれ!)
視界は仲間を引き連れたトウリに変わり、トウリは黒龍の息の根を止めた、黒龍は死体になり、死体から鱗を取り、鱗は黒剣になりトウリの手に握られていた。トウリから伝わる思念でミスリは両親の所在を知った
【私が、お母さんとお父さんを殺した?】
(僕が、幼い少女を殺した?)
眠っているトウリは涙を流していた
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トウリは自分で髪を切っていた、天使達は念力を使いトウリに新しい仮面を作り顔の寸法を測っている
「トウリ様少し曲がっている様な」
旅の支度をしていたアルテナが近付いてきて、トウリの手からハサミを受け取りはみ出した髪を切った
「様は付けなくて良いと言ったろ、いい加減慣れなさい」
「慣れる事は無さそうです、トウリ様は御伽噺の人ですから」
トウリは少し笑った
「これから旅の仲間になるんだ、遠慮なんてしてたら持たんぞ」
「んー悟空みたいに破天荒な奴だったら遠慮はしなかったかもしれませんね」
「悟空?」
「いやーな奴なんですよ」
アルテナがゲンナリした顔をし、トウリがそれを見て笑った。そこへルクトが走ってきた
「トウリ笑ったのかい!僕にもその笑いを見せてくれ!」
「君は僕の保護者か何かかい?」
「トウリが笑わなくなって何年経っていると思ってるんだ、やはり人間の体は良いな、のびのびしている」
そう言って持っていたスコーンをトウリの口に捻る様にねじ込んだ
「やめてくれ、もう僕は成長しないからそんなに食べれない、さっき昼食を食べたろ」
「なにを言っている、旅に出たら食事なんて滅多に出来ないだろ、今のうちに食い溜めしないと人間の体は持たんぞ」
「人間だろうと食い溜めなんて出来ないよ、それに僕らが旅をしていたのは幾1000年も前だろ、今はあちこち村や街もあるし、今の僕なら狩りも簡単だ」
そこにアルテナが手を挙げた
「私もお魚取れます!お師匠に泳ぎ方教えて貰いました」
挙げた手をアルテナは胸の辺りでギュッと握った
「お師匠」
トウリとルクトはその姿を見て真剣な眼差しになった。その時タルタロスの船体が大きく揺れた
「またヘラクロスかい?」
ルクトが伸びをして歩き出した
「アルテナ、その荷物を持とうか」
トウリが上着を着て立ち上がった、アルテナは頷きまとめていた荷物を圧縮しだした。
「とうとうこの時が来ましたね」
天使達がそう言って作っていた仮面をトウリに渡した、トウリは受け取り顔に着けた。前のフルフェイスと違い半顔が隠れる仕様になっている、皆がトウリの顔が戻った事に祝福しているのだろう。その時アルテナ達がいる部屋の壁がロボットの手により剥ぎ取られ、強風が吹き込んだ、アルテナは踏ん張るのに必死だが他のメンバーは普通に立っている。その時アルテナは風に負け外へと飛ばされてしまった、トウリは天使達に別れを告げアルテナの後を追った、アルテナはロボットに捕まりそうになるが、風に煽られ更に外へと弾き飛ばされた。トウリは片手から聖剣を取り出しそのロボットの手を切り落とし、ロボットの背中に突き立て半分に切った
「おお、この剣よく切れるな」
トウリが関心しているとアルテナの声が微かに聞こえる
「トウリ様ー!助けてー!」
「おおそうだった」
トウリがアルテナの所まで最速で飛ぶと、遠くからジェット音が聞こえる、また新たなロボットかとそちらを見ると、小型ジェットを付けて飛んでいるモリスだった
「アルテナ!迎えに来たよ!」




