↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/143

♰♰♰  ゾンビ放送③  ♰♰♰



放送が終わったのをまるで合図のように神宮西はモップを黒川に向けて投げつけて黒川が両手でモップを受け取ると神宮西は足元に置いてあった消化器を手に取り、扉から侵入してきたゾンビ達に消化器の煙をまきつけた。何度も何度も消火器から煙が吐き出されて辺り一面が白い煙に包まれてゾンビ達は周囲を見渡せずにいた。混乱していたのは何もゾンビだけではない。家庭科室でも混乱に包まれていた。一部の部員はスマホを取り出して黒川が言っていた上社と神宮西の恥ずかしい動画を除きに行ったのだが・・・副部長が不安げな顔で部長に訪ねた。



※※※




「放送していた人達は今、どうなったの?」

「さっきからノイズばかりで何も聴こえてこないけど、まさか・・・・」

「そんなッー!!!!」


部員達が混乱に包まれていたのを部長の一言で黙らせた。


「皆!落ち着いて!放送した人がどうなったかだなんて理科室に行ってみればわかる!さぁ理科室に向かう為の身支度を!」


皆が部長の言葉を信じて身支度を始めた。かばんにハンドミキサーや鍋や包丁や大根や詰めるものはなんでもかばんの中に詰め始めた。



※※※



一方で当初は皆との待ち合わせ場所が図書館に決められていたのに、誰も図書館の場所を知らないだろうからと理科室に変更された図書館の横の廊下にいた中村みきは放心状態だった。


「どうしよう・・・理科室の場所がわかんない・・・・・」



※※※



 所変わって放送室では辺り一面が煙に包まれていたのがやがて晴れていき、ゾンビ達は中の様子が伺えてきた。放送室の床には血とお茶らしき濁った液体がこちらへと真っ直ぐに向かうようにこぼれていた。ぐったりと倒れている男子生徒と頭を壊されて絶命している女子生徒ゾンビ。


肝心な餌がいないとゾンビ達は探し始めたが、餌はちゃんといた。放送機材が置いてある机の上に3人はしゃがんで乗っていた。ゾンビ達は疑わず本能のままに餌に向かって足を踏み始めた。そして血とお茶が混じった液体に足を踏みいれたその途端、ゾンビ達の体に激しい刺激が体中を駆け巡った。まるで体中をムチで激しく撃たれているかのような刺激を受け、体がその場でしびれて動けないでいた。


ゾンビ達は足元に流れている液体が流れている先を目で追った。足を踏んだ液体の先には古いチューナーが落ちてあり、チューナーに取り付けてあった電気コードは壁の横にあるコンセントに指してあり液体に沈んでいる電気コードのカバーが鋭利な刃物によって切られた形式があり、中から電流が流れる線が液体にひたっていた。液体は餌が載っている机の下で止まっている。


ゾンビは上を見上げた。すると机の上に乗っかっている黒川の手には放送部員が机の上に置きっぱなしにしていたお茶が入ってある水筒を掴んでいた。黒川は中のお茶がこぼれるように水筒を斜め下に傾けて持っていた。黒川の左隣では机の上に座っている神宮西の手にコードを切ったらしきカッターがあった。ゾンビ達は感電によって次々と床に倒れてまるで陸上にあがった魚のように体を飛び跳ねていた。黒川の右隣で机の上にしゃがんで座っている上社は黒川が手に持っている水筒がもう一滴も出ないのを目で確かめると言った。


「さて、そろそろここから脱出してもいい頃だな。」


上社の言葉を聴いて頷いた黒川はもう一滴も出ない水筒を最後まで無駄にはしないと放送室のドアの前にいて運良く液体を踏む事もなく、感電せずにすんだ一匹の女子生徒ゾンビの顔に向けて投げつけた。水筒が顔面にあたったゾンビは後ろに倒れた。ゾンビが倒れたのを確かめて黒川と神宮西と上社の3人は液体がこぼれていない所に降りた。


「お茶とゾンビを踏まないように気をつけろよ。」


黒川が警告すると3人はお茶と感電して倒れているゾンビを踏まないように注意深く用心して歩きながらも気持ちでは早くここから脱出したいと焦りながら放送室の扉の外へと出て行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。