第3話『魔法学校への入学』
入学式————
なぜか私はその場に居合わせていた。
魔法学校、名前からして魔法を勉強する学校なのだろうけど……
絶対私がいていい場所ではない。大きな城にような城壁に囲まれた敷地。
そして見える学校の校舎、どうにも気分が浮かない。
「セリナ殿は一度、この別室でご待機を」
そう老爺に言われ、入れられたのは立派な洋風の家具が並ぶ校舎の部屋。
運ばれるお茶、老爺は私の前にゆっくりと腰掛ける。
「君が何故ここにいるかは聞かされてるか?」
老爺はそう、私に問いかけてきた。
「いいえ……少し困惑してるぐらいです」
「ハハハッそうか、まあなんでここにいるかと言うとだな」
「お前はいわゆる、特別入学だ。他の生徒と違い、君はアオイ殿の一番弟子だからな。
これはこれは、こちらとしても入学を許可しなくてはな」
「な、なるほど……?」
「アオイ殿の命令だ。お前にはこれからこの学校で魔法に励んでいただきたい」
なんと言う、上から目線。少しこの人の喋り方は私は少なくとも好きじゃなかった。
「この学校にはとあるルールがある。四人ほどでグループを作り共同生活をしてもらう」
「共同生活……一緒に暮らすと言うことでしょうか?」
「うむ。」
「この学校は世界各国から集まった優秀な生徒がおる。その中には家が遠い者いる。その人達のための制度だ」
長々説明していると、ゴーンゴーンゴーンという低い音色を奏でる大きな鐘の音がなる。
「おっと、いけない。もうそろそろ時間のようだ」
「クリス!来い」そう叫ぶと、部屋の扉が開きこちらへ向かってくる足音が聞こえる。
「初めまして、セリナ君。君の担任のクリスだ。よろしく」
若い男性の先生。キリッとした服装に真面目な表情にいかにも律儀そうな先生だった。
クリス先生に導かれ、私は部屋を出て廊下を歩いた。
「さぁ、せいぜい楽しめ学校生活を」
「共同生活のメンバーに関しては後ほど発表する」
そう言い、老爺は私の背中を見送った。
私は実に今、不満を抱える顔をしているだろう。アオイ様に突然半強制的に入れさせられた学校
誰でも絶対こんな顔になる。それに魔法だって、まだ使えたことないのに……
こんな大勢人がいる場所ですぐバレるに決まっている。
そんな不満を心で思っていると気付けば私はとある、部屋の前に辿り着いた。
外でもわかる。大勢の喋り声が聞こえてくる。聞いたことある通りの学校の雰囲気。
この賑やかな感じ。苦手だなぁ……
「ここが君のクラスであり、教室だ」
表札に書かれていた文字は一年A組——————
クリス先生が扉を開けるとさらに、聞こえてくる声が大きくなる。
三十人はいるところか、すごく同年代の人たちが沢山いる。
私は顔を俯き青ざめて震えた足で前へと進んだ。




