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魔法使いたちはシェアハウスをする  作者: 多忙のあめ
【第一章】魔法使いたちのシェアハウス生活
3/5

第2話『東の果てのアスロバン王国に』

「アオイ様、これって今どちらに向かってるのですか?」


 鼻歌を歌いながら荷車を運転するアオイ様に私は尋ねた。


「あぁ、今我々が向かっているのはアスロバン王国だよ」


向かっている場所を聞く私が間違ってた。あすろばん王国…?聞いたこともない場所だ。


「って言ってもわからないか」

アオイ様は私の気持ちをすぐに理解できる能力を持ってるみたいだ。

 私が聞こうとする前に答えを言ってくれる。

 

「ずばり!アスロバン王国は物流が栄える港町!沢山の種族が交流している物流国さ」

想像がつく、今いる街よりも遥かにでかい街だと言うこと。もっと人がいること。


「どうだ、ちょっと怖いか?」


「…はい……人が多いのはちょっと苦手です」


 素朴な疑問だった、果てしない道が続いてもう何時間も荷車に乗りっぱなし。

会話もそんなにない、ただひたすら道を歩いているだけだった。


「アオイ様、これってどのくらいかかりますか?」


「ん、あぁ…ざっと数年!!」



「え?」



 

「ここは北南西東の中の一番西南の大陸だからな、今から向かうアスロバン王国はその真逆」


「つまり、一番端っこのここ!」

そう言って見せられたのは紙の世界地図。赤く丸で記された場所は明らかにそのアスロバン王国の目的地を示していた。その赤い印はまさしく大陸の右端、つまりえーと………


「アスロバン王国は東の果ての国だ!」アオイ様は大きな声でそう言った。

しかも詳しく話を聞けば、アスロバン王国のある大陸のアスラティーア大陸は8割は魔法の森で占めている事のこと。この魔法の森は危険地帯で魔物がうじゃうじゃいるらしい。そう簡単に人が入り込めない領域。

私たちはアオイ様という最強の札がいるけど、流石にその森には大量の魔物で一人では対処できないとのこと。


なので、私たちは少し遠回りになるけど、

 海を横断して右下周りからアスロバン王国へと向かうルートになった。


「さぁセリナ、これから危険な旅が始まるが覚悟はいいか?」

私はその言葉に息を呑んだ。



 

 ***


 あれから、三年が経った。私たちはとうとう、アスロバン王国へと辿り着いた。

私の歳は十二となった。沢山の魔物の討伐するアオイ様の修行を見て、旅をしては魔物に命を狙われて。

時には厳しい剣術の訓練もした。一回山で遭難も仕掛けた。

魔法の修行だって、この三年で沢山学んだ。



はずだったんだけど………


魔法は一度も使えたことがありません!


「う……うぅ……」


「ほら、セリナ!ウジウジしてないでしっかりするんだよ」

そして今日は、アスロバン王国にたどり着いた日。今私はアオイ様に連れられて

場所もわからないままとある建物の門の前に辿り着いた。


「お待ちしておりました、アオイ殿」

大きな門を開けるとそこには、老爺が立っていた。背丈は高い、だか明らかに権力のあるオーラを見せていた。


「ほぉ、この子が噂のセリナ殿か」

私はアオイ様に挨拶するようにと言わんばかりに背中を押した。


「は、初めまして……」



「ようこそ、アスロバン国立魔法学校へ」


そう言い、老爺は私を中へと案内する。


「え?」私は困惑する。学校……?

 

後ろを振り返るとただニコニコしながら手を振るアオイ様。一向に助けてくれる気配はない。

と言うよりも、わざと知っていて連れてきた感じの雰囲気だ。


「アオイ様!?」



「楽しんできなよー!」

 


 アオイ様が私にガッツポーズを私に見せたところで、私は中で、外と遮断されるように硬い鉄の門が閉まった。

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