第五十五話 決戦
アイリスさんと思ったそれは、燃えているがすぐに振り払い、異形の化け物になっていきます。
私はどこかで見たような気がします。そうですね、バイオハザードでしたっけ、それともダークソウルでしたっけ、こんな六つ足で下半身が虫、化け物ですか、銀色の髪をなびかせて、それは間違えなくそこに居ます。
「リーチェ、避けて」
前の二本の脚は鎌のようになっていて、それを振り下ろしている。斬撃は本来あるはずの鎌の長さより遥かに長い距離が切断される。飛ぶ斬撃ということでしょうか、リーチェの横にあった噴水は完全に切断されており、水があふれだしている。石造りの建造物があんなに簡単に切れるとは、炎の鱗があっても無傷とはいかないでしょう。
「ドラゴンさん、準備して」
「分かっておる」
炎の翼と炎の鱗を展開し敵にの上から翼を叩きつける。が想像以上に動きが速いあの巨体であれほどの速度をだせるとは。
さらに、化け物は上半身の人間の手を使い音を鳴らす。それにどんな意味があるかは、その後すぐに分かることになった。街の中から多くの悲鳴が聞こえる。
まさか、虫を街に放ったのでしょうか。
他の人達はそっちに出払っているかもしれません。となるとここは二人で片を付けるしかないでしょう。
「リーチェ、あれは何?」
「さあ?」
「さっきまで話してたよね」
「目の前の事に集中して」
後で聞くしかないということですか、とにかく加速し、相手へ攻撃を加えますが、鎌で弾かれます。正直言って、ドラゴンさんありでも切れないというのは、かなりの硬度です。
それに、さっきリーチェが焼いても効果が薄かったところを見ると、燃やしても大きな成果は得られないでしょう。
何か弱点を探すかしないと厳しいかもしれません。
さらにかぎ爪を加え、相手への近接戦を仕掛けます、鎌は前方にしかないのですから、後ろは弱いはずです。
が普通に人間の体の部分が弱点というわけでもないようです。純粋に力が強いですし、旋回の速度も早いので、弱点にはなりえなさそうです。
リーチェがさっきから拳銃を撃っていますが、当たったところから修復されています。
驚異的な回復力、これは前に会った氷竜レベルでないと削り切れないかもしれません。




