第五十二話 カウントダウン
ポーラさんの事に悩まされていると、けが人が運ばれているのが見えます。
最近さらに酷くなっているのですかね。アイリスさんも心配でしょう。
とは言えアイリスさんは仕事がありますしね。
「ポーラさん、ドラゴンで少し飛びませんか?」
「いいぜ、どこに行くんだ?」
「アイリスさんの居た村です」
「楽しそうだな」
街の外まで行って、ドラゴンさんを出し二人で乗って移動します。
三分程度、で着きます、村は家が壊れていています。人が居るようには見えません。
「何が起きたのぜ?」
「多分襲われてますね、降りて確認しましょう」
その村は驚くほど静かで、人は一人もいません。遺体もありません。それなのに、家だけが壊れています。あまりに不自然で異常な空間です。
「何かおかしいと思わないか小娘」
「たしかに虫も遺体もないとなると、不思議ですね」
「私もそう思うぜ」
建物を壊したのは虫でしょうが、なぜ壊したのか、そしてなぜ人が居ないのか、可能性を手繰れば思いつくものはあります。
「こんなところに居てもしょうがないか、一回戻りましょうか」
「ああ、分かったぜ……」
何か考えているのですかね。
私には何を考えてるか予想なんてできませんけど。
戻ってきて、時計塔を見ると、三時ですか、
「とりあえず、何かおいしいもの食べに行きませんか」
「そうさてもらうぜ」
転生者が伝えていったのか、この世界にもさまざまな料理があります。
とは言え、前のねずみのレストランみたいな場所でもそうでしたが、少し割高なんですよね、まともに働いているわけでもない私達には痛い出費ですし、そもそもこういう街みたいに物が行き来していないと手に入らない材料が多すぎるんですよね。
まあ、今まで大変でしたし、少しくらい食べてもいいでしょう。
と、まあ、いろいろ食べて歩いていると、リーチェに会います。
「レイナちゃんに聞きたいことがあるんだけどいいかな」




