第五十話 謎
私は情報屋に直接会いに行っているところだ。
情報屋は青い髪でかなり身長の高い方だ、昔は仲間と冒険をしていたらしいが、こいつ自身の情報はあまり集まらない。
「それで、仕事の方は終わったのかしら」
「港へ運ぶのは終わったが、もう片方は難しい、私も死にたくはないからな、情報が割れるまではあまり手を出したくない」
「それにしては、随分と戦ってるみたいじゃないかしら」
「情報を手に入れる前に戦わざるをえない場合もあるということだ」
「まあいいわ、どちらにせよその言い方だともう一つの方はまったく運べていないみたいね」
「お前が先にもっと情報を寄こしていたら状況は違った、まったく銀髪だとかなんだとかの容姿ぐらいしか説明していなかったお前が悪い」
「あなたなら、それでも何とかなると思ったのだけれどねえ」
「そもそも、なぜ私を動員してまであいつを殺そうとする、他の人間でも可能だろう?」
「残念ながら、先に行かせていた人は帰ってきてないのよね」
「殺されたと」
「まあ、死体が見つかったわけでもはないわよ」
「この業界で帰ってこないのは死しかないだろう」
私は立ち上がってその場を後にする。
「あなたにはもう少し稼いでほしいのよ、死を運ぶ、死運びさん」
「今日中には、情報を手に入れてくる、他に気になっていることもふくめてな」
私は、刑務所の前にいる。ある人間に会いに行くためにだ。一応言葉遣いは気を付けておくか
「すみません、面会したい人がいるんだけどいいですか」
「はい、構いませんがどなたに会いに来られたのですか」
「リリ・ハイドっていう人間に」
「担当を呼んできますね」
そう言われてから数分、黒髪に高身長の男が現れた、まあ、年齢は私とさして違いは無いだろう。
「リリに会いに来る人がいるとは、リリ・ハイドとはどういう関係で」
「昔の知り合いで、どうしても聞きたいことがあって」
「そうですか、まあついて来て下さい」
前の男についていく、それにしてもリリは随分面倒なところに入れられているんだな、地下に行くことになるとは、地下なら太陽魔法の効果も落ちるだろうし賢明な判断ではあるが
「オリバーさん」
男は手元の書類を見ていて気が付いていないようだ。
「あのオリバーさん」
何度か呼び掛けてようやく気付いてもらえたか。
「すみません、別の仕事の方に集中していて……」
「いいんですよ、あのいつからここで働いているんですか」
「半年ほど前からで、まあリリの担当という仕事を押し付けられていて」
「そうですか、なら知らないことがたくさんあるということですね」
「どういうことですか」
「ハイド・リリという名前の竜騎士が昔いたんですよ、銀髪に白い竜に乗って、ただ六年前に死んでいるんですよねその人」




