第四十八話 ようやく街へ
解毒剤は飲ませたが、そこらへんの虫とは毒の程度が違うのかよくなっているようには見えない。
木の上に登ったりしたところで一瞬のうちに追いつかれる。さてどうしたものか。
遠くから、何かが見える、竜か?赤ではなく青い竜がいる。こっちに向かってきている。
少しして、少女が来る、青い髪に不思議な仮面をしている少女だ。少女の周りに五体の氷像は持っている剣でムカデを切り続ける。ムカデは氷像を壊すが、すぐに修復して切り続ける。
後からくる少女は、氷によって多彩な武器に変化させ、攻撃を続ける、あれほどの回復力を持っていたムカデでも治しきる前に切り続ける。飛んでくる血液は全て空中で凍り付き、地面に落ちている。
そして、向こうから来た赤い髪の竜騎士の翼によって一刀両断、虫の動きは完全に動きを止まった。
「リーチェ、ポーラ、大丈夫?」
「ポーラが少し毒をもらったけど、時期に回復するんじゃないかな」
「死人は無しか、それなら良かった。それと、氷の竜騎士さん助けていただきありがとうございました」
「全然問題ないのだ、それに困った時はお互い様なのだ」
すごく元気そうな声で言います。私達より年下なのですかね。
「おい、そこの氷竜話をさせろ」
「えーっと、それは私のことでいいのよね」
「そうだ、お前はどういう理由があって人と契約しておるのだ」
「偶然にも友達というものになっただけよ、どちらかというとあなたが人と契約することの方が驚きよ、それともここ五十年で考え方が変わったの?」
「あまり言いたくない事だ」
竜の会話ですか、というか氷竜さんおとなしいというか、うちのドラゴンと違って人を見下している感じがありませんね。あっちの方が話しやすそうでいいですね。
「ここから先はドラゴンに乗っていくのでいいかな?」
「いや、戦闘直後にそれは、少し休ませて」
「まあ、そんなに急ぐことでもないぜ」
「そうですね」
「それじゃあ、さようならなのだ、またどこかで会えると嬉しいのだ」
少女は竜にのって去ります。あの人が通りがかっていなければ死んでるところでしたね。
そうして、久しぶりに竜に乗って目的地である街まで向かうのでした。




