第三十五話 洞窟の竜
軽く逃げ続けながら、道を探して数分、いまいち活路は見出せません。
「リーチェ、何か分かったことある?」
「何にもないかな」
ため息が出ます。最悪なことこの上ないですね。
何とか出るための手段を考えますがだめですね。昔の番組で指を唾液で濡らせば風の吹く向きが分かって出られるとか言ってましたが、こんなに広い洞窟じゃあ何の役にも立ちません。
「穴とか開けらない?」
「多分無理じゃないかな、相当深いし、特殊な地面みたいだから」
「諦めて歩くしかないか」
「私もそう思ってたかな」
とにかく歩き続けます。何度も行き止まりにつきながらも多分上っていけています。
また、骨が出てきます。ここまでくると危険性や怖いだのよりも、面倒くさいという感情が先に出てきます。
気が付くと、今までで一番大きい空間にでます。
「ここは何かな」
「ドラゴン……
竜がいます。白を中心に黒の柄がある竜です。今、戦ったところで勝てる相手とは思いません。
「逃げようか、リーチェ」
「いや、無理じゃないかな」
もう気が付いているようですね。周りから骨が湧き出てきます。
「あの、白のドラゴンさん、話し合いで解決できませんか」
ドラゴンは一応、人語を理解できるはずですし、多くのドラゴンは争いを好みません、今回の場合私達が勝手に住処に入っていったので私達がいけないですから、謝って済む問題だといいのですが。
「すまないが儂は貴様ら許すわけにはいかなくてな」
一斉に骨の怪物が襲ってきます。
私達そんなに怒らせることしましたね、もしくはドラゴンさんが昔何かをしたんですかね、少なくとも私達を生かして返すつもりはないようです。
「リーチェ、出し惜しみ無しでいくよ」
本当に最悪です。こんな時にドラゴンさんがいないなんて
炎の翼が生えます。限界の火力でいきます。
「私が爆弾で一掃するから、その瞬間に突っ込んでくれないかな」
命がけの勝負ですね




