第三十四話 崩落
骨の生物は、こちらを取り囲むように並んでいます。まずは退路を作らないと危険ですかね。
「一回下がるよ」
全員分かったようですね。四人がかりなら突破は簡単です。
簡単なはずだったのですが、出口付近にいる、骨が集まって一つの生物になります。これは生物なんですかね、生物ではなくただの化け物ではないですかね、もしこれが生物でないなら、本体がどこかにいるということですかね。
とにかくそういうことは後で考えればいいですか、今はこの状況を突破することを考えなければ……
「私が行くから下がってほしいぜ」
そう言ってポーラが風の力を受けて加速し、相手の元まで一瞬で近づく、さらに巻き起こる暴風にと風の刃によって一瞬で骨の怪物はバラバラになる。
風によって砂が舞い散り、前が見えにくいですが、見えないレベルではありません。
走っていると、地面が崩れます。
あっという間に下に落下します。急に崩れたので、ドラゴンさんがいない私は翼を展開させることができません。
小さいですが、翼を出せたので地面にたたきつけられるなんてことにはなりませんでしたが、かなり大変なことになりました。
「おーい、誰かいますかー」
「私しかいないかな」
奥からリーチェが歩いてきます。
「ポーラさんとアイリスさんはどこに?」
「私より前に居たから、崩落に巻き込まれなかったんじゃないかな」
二人は無事に戻れるのでしょうか。いや、まずは自分のことから考えないといけませんか。
「リーチェ、あそこまで登る手段はある?」
「登るのに使えるのは梯子くらいしかないかな、さすがに無理だと思うけど」
まあ、リーチェに頼るのは無理そうですね。
「私もドラゴンさんが寝ているから無理かな」
「前もドラゴンさんが寝ていた時も飛べたんじゃないかな」
「今回のはただ寝てるだけじゃなくて、完全に体力を使い切ってるから無理、前のは水平に飛ぶだけだから何とかなったけど」
「それじゃあ、上に行く道を探すしかないかな」
「まあ、そうなるか」
周りを見ると、誰かのかばんがあります。同じような人が居たということでしょうか。
「レイナちゃん、私達運が悪いんじゃないかな」
周りには先程の骨が動き始めます。
何体かの骨は砕けていますが、ほとんどは動いています。
一々相手してたらきりがありませんし、体力を削られるだけなので逃げます。
「リーチェ、私も最悪だと思うよ」




