第三十三話 昔洞窟に行ったら帰り道でアブに刺されて大変だったんですよね
まあ、町の近くにある洞窟ですから何とかなりますかね。
入り口は前の洞窟ほど広くはありませんが、多くの人が探索する洞窟ですから、それなりには広いですね、この辺りの冒険者はよくこの洞窟へ行くそうですが、それでも探索できていない場所が多いとなると、かなりの広さと危険性があるようで
「しっかり警戒していきますよ」
私がやけどしないように気を付けて炎を出しながら先頭で進みます。あまり湿っているという感じはありませんね、地面も岩を覆うほど砂が多いです。こんなところに咲く花ですか、どんな花なんでしょうか。
それにしても分かれ道が多いです。探索が進まない理由ですかね。
「リーチェ、帰り道はちゃんと分かるよね」
「それに関しては任せてほしいかな」
まあ、こういう時のリーチェは信頼できますか。
先程までの道は多くの人が行き来しますから安全そうでしたけど、このあたりからは危険そうですね、洞窟は奥に進むにつれて広くなっており、鍾乳洞というのでしたっけ、あまり知識がないので何とも言えませんがそういうものもあります。それと、光る石や光るキノコがあります。最悪炎がなくても最低限の視界は確保できそうですね。
今のところはミミズに歯がついたような奴と、犬のような何かしかいません。
不思議なのは殺した生物の遺骸が残らず消えていくことですかね、この洞窟そのものか、それとも植物や砂に原因があるのかは分かりませんが不思議な場所というのは間違えないでしょう。
また広いところに出ました。軽く回りを見渡すと確かに花があります。日の光が当たらない砂の上に確かにそれはあります。
「これが目的の花ですかね」
「多分そうかな」
「それじゃあ、さっさと集めて帰ろうか」
「もうちょっと、拾っておいた方が良いんじゃないかな」
まあ、お金に困っているのですから、たくさん拾っておいた方がいいですか、それにしてもこんな簡単な依頼だったとは
「あれは、何だぜ」
ポーラが指をさす先には確かに何かがいますが、何かは、遠くからのシルエットだけでは、それが何なのかは分かりません。
「もうちょっと近づかないと分からないかな」
もう少し近づいてみるとそれが巨大な何かであることが分かります。
さらに近づいてみると巨大な骨のようなものだと分かります、巨大な生物の遺骸ですかね、しかしこんな生物を殺すとはかなり狂暴な生物がこの洞窟にはいるようですね。
「レイナちゃん、下がって!」
近くの骨が形をもって動き出します。
気が付くとその骨の生物に囲まれています。何体いるのでしょうか。
とにかく戦闘の準備をするしかありませんね。




