第三十話 研究
私が近づいて、フクロウを確認すると、間違えなく死んでいるようだ、フクロウの着ぐるみを脱がせてみるが、明確な傷は足についた一つだけである。わずかな傷口から相手を即死させるとは、そんな強さの毒どこで作ったのだろうか、少なくとも神官が教えられるような事とは思えないが、それにあの風の中で射た矢が当たるとは……
それと同じ話で言うなら、一舜であの高さまで人を飛ばす風というのも異常だ、竜のそれに非常に近い、一人であれを出せるのだからポーラも相当な化け物ということか。
「レイナちゃん、この建物もうちょっと探索した方が良いんじゃないかな」
「どうして急に?」
「さっきこの人が居た部屋、何か異質だったんじゃないかな」
「言われてみれば変な部屋ではあったけど」
「それに、最初は生け捕りを目的をしてたんじゃないかな」
「どうしてそう思うの?」
「まず、麻痺させる毒を塗った武器が多かったこと、最初の斧の振り下ろしが全力に見えなかったことかな」
「毒が塗られてることが分かってるってことは、当たったってこと?」
「まあ、そういうことになるかな、まあ、大抵の毒は治せる薬があったから大丈夫かな」
「リーチェは何でも持ってるね」
「生物は持ってないかな、そんなことより、適当に部屋を探すのが良いかな」
「ここにあの人が居たんだから、ここら辺にあるんじゃないの」
扉を開けてみると、やはり異質な部屋だった。研究を行っているようだ、謎の生物が何匹か檻に居る、机の上を見ると何か書記のようなものがある。軽く読んで内容をまとめるとするなら、人の蘇生を研究していたらしい、その過程で生け捕りが必要だったか、あの特殊な魔法で夜を作りだしたのも研究のためとみていいだろう、ここにいる生物は人間のなりそこないということだろうか、何を材料にしているかはあまり考えたくないところだ。
このことは情報屋に報告しておくか、それなりの金にはなるだろう。
あの空間を断ち切る剣に関しては気になるところが多いな、後で聞いてみるか、私が使えるものなら、ぜひ使ってみたいものだ。
とりあえず、情報屋に連絡をして、ここを出るか、次の町はそんなに遠くないはずだ。
「みんな、早速だけど次の町に行った方が良いんじゃないかな」
「私はいいですよ」
「私もいいぜ」
「それじゃあ行こうか」
レイナを先頭に森の中を進んでいきます。




