第二十九話 終局
レイナが開けた扉の奥は、廊下になっているようだ。確認するために向かうと、フクロウがいる、手に握っている黒い剣は禍々しい気配のようなものがある、フクロウはそれを振り下ろす。私はそれを見て咄嗟に構えそれを防ごうとする。失敗すれば私達は間違えなく死ぬだろう。
「大丈夫かな、レイナちゃん」
「どうやって防いだの、リーチェ」
私達がいるところ以外は完全に切断されている。
「ただ、私の能力の空間に送っただけかな、ただし集中力すごい使うから、防げるのは後一回かな」
「後一回振る前にあそこまで行けと?」
「うん、そうかな」
さてと、さっきまでの最悪殺すが、生け捕りを目的としたものではなく、殺すことだけを目的として行動していることが分かる。
かなりまずいか……
「レイナ、リーチェ、飛ばすから構えてろ!」
ポーラが走ってくる、次の瞬間には、風が吹き荒れる、私達の体が空中に飛ばされる、レイナは炎の翼を出している、ここで決めるつもりのようだ。
私はもう一度くる攻撃を確実に防げるように集中する。
私達にとって、ここがラストチャンスでしょう。ドラゴンさん無しでこの大きさの翼を出したことはありません。不安定な炎だと、やけどすることがあるのですが、今やけどしてますね、背中が痛いです。
もう一度黒い剣が振り降ろされる。リーチェを信じて突っ込むしかありません、ダメだったら全員死ぬだけです。
結果として、斬撃は消えました、そしてさらに加速を続けます、次に黒い剣を振り上げた時にはもうゼロ距離、後は叩きこむだけですが、そうはできません、黒い剣が消えたと同時に私は遠くに飛ばされます。
それでもここで諦める訳にはいきません、あの剣を再び出される前に仕留めないといけないのですから。
リーチェも直接ではなく階段から、向かって行ってくれています。
炎は翼だけでなく、かぎ爪にもなります。両手を炎に包み、両腕、両翼を使い多方向から一人で攻めます。
それでも能力と純粋な身体能力で躱されます。そして、隙を見つけては攻撃をしてくる、いやらしい戦い方です。これが長く持たないのを理解しているのでしょうか。
その時風がもう一度吹き荒れます、そして矢が二方向から飛びます、私もそれに合わせて攻撃を仕掛けます。
私の攻撃も二本の矢も躱されますが、そこに追撃の矢が迫り、ついにはかすります。
ただ、かすっただけでも致命傷になりうるものでした、アイリスさんが風で飛ばされながら射た矢は毒が塗られていたのですから。




