第二十七話 能力への理解
レイナと力を合わせても仕留めきれないか。
しかし、自分でも意外なのは、言葉遣いを気にすることができているという事か、相手と会話する余裕は無くなったのに。
見えた弱点は二つ、見える範囲までしか、空間をつなげられないということだ、この建物や森にも仕掛けてあったが、あれはまた別の手段を用いているということか、少なくとも見えないところにつなげる時は狙ったところにはいけないということだ。
視界を奪うことが最重要か?それともそう思わせてこちらの隙を狙っているのか?判断材料が無い状態では難しいだろう。
「レイナちゃん、もうちょっと様子を見てから仕掛けた方がいいんじゃないかな」
レイナも頷いている。いきなり言い始めたから怖かったが冷静になれたようだな、昔からレイナは思い立ったことはすぐに実行に移そうとする癖がある、私がある程度抑えないといけないか。
何かチャンスは無いか?わずかにでも糸口がつかめないと厳しい。
「レイナちゃん、他の二人は起きてないの?」
「残念ながら」
お互いに攻撃が当たらない距離をとり続ける。
ポーラは次の順番だが、交代は二時間ごとだ、なかなか起きないだろう。睡眠薬を飲んだアイリスはそれ以上に期待ができない。
時間が経ち集中力が削られる、相手の防御札が強い以上、相手の方が余裕があるだろう。
あの戦斧に当たれば死ぬというのも精神力をを削られてくる。着ぐるみのせいで実際の姿が見えないがおそらくかなりの筋力があるだろう、あの戦斧を軽々振り回すレベルなんだから、能力度外視でもつらいだろう。
そこからさらに十分息が切れてくる、息を整える暇もないな、それでも転生前と比べれば体力はあるか。
汗が流れ落ちる、これ以上は危険かもしれない。
「レイナちゃん一回下がった方が良いんじゃないかな」
「分かった」
扉の方に向かい、ドアノブに手をかけたところで扉が開く。
そこにいたのはアイリスとポーラだった、私は二人をこちらに来ないようにして、扉を開き続ける。
レイナがこちらの部屋に来た時に扉を閉め、岩で扉をふさぐ。
「何が起こってるんだぜ」
「これから説明するかな」
今まで起こったことを説明していく。
四人でなら勝てる可能性もあるか?




