第二十二話 牢獄の森
まったく理解ができません、何なんですかこの空間は。
「無理じゃないかな、使える道具はだいたい試したけどダメだったかな」
ボールを投げると反対側の無からボールが飛んできます。勢い良く投げたのでもう一周して落ちます。これがこの空間を物語っているようなものです。どうやっても出られません。
「諦めましょうか」
「一度帰ろうかな、このままじゃどうしようもないし」
「私もこれ以上は思いつきませんね」
「私も同じだぜ」
ドラゴンさんがいたら、何か解決の糸口をつかめたのでしょうか、まあどうしようもありませんね、月が落ちるまで待ちますか。
木の家まで戻っていきます。
「何か見つかりましたかね」
「残念ながら何も」
サンタさんが迎えてくれます、
「部屋まで案内しましょうかね、時々こういう人が来るので宿泊部屋はありますからね」
「それは嬉しいかな」
「四人全員で寝られる部屋はありますか」
「どうでしたかね、少し探してきますかね」
そう言って、サンタさんは螺旋階段を上っていろいろな扉を開け閉めしています。
部屋の中も覚えていないということでしょうか。一部の部屋しか使ってないんですね。
「この部屋なら四人で寝られそうですかね」
現実のマンションで言うと三階くらいの高さの場所ですかね。そこそこ階段を上ったところに居ます。
階段を上っていきますが、いつもドラゴンさんの力で軽く飛んでいる距離なので、やけに遠く感じますね、階段の一段がやたらと広いことも影響しているのですかね。
「レイナちゃん疲れてるかな」
「ドラゴンさんがいない分体力が少なくって」
「着きましたね」
部屋には、たしかにベッドが四つありますね、何を考えて四つもあるんですかね。
「それじゃあ、ゆっくり休んでおいてくださいかね」
私達が部屋に入るとサンタさんが部屋の扉を閉めます。
「まあ、この部屋にも窓があるみたいだし、誰か一人が常に起き続ける体制でいきますか」
「それが一番安心かな」
「どうやって順番を決めるんだぜ」
じゃんけんは伝わるか分かりませんし……
「このくじで順番を決めるのでいいんじゃないかな」
リーチェはどこからかくじを取り出しみんなの前に出します。早速全員が引いて、順番が決まりました。
一番がリーチェ、二番がポーラさん、三番が私、四番がアイリスさん、という順番になりました。
「それじゃあ、私は寝るから何かあったら起こしてよリーチェ」
「分かってるかな、それにしても窓は開かないのかな」
見た限り鍵のようなものはありませんし、開かない窓なのでしょう
アイリスさんはもう寝ています、よくこの状況で寝られますね、私は寝たいですがどうも気が休まりません。
まあ、疲れてるので結局寝られそうですが
私の意識はそこで途切れます。




