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第十六話 竜対蝶

私が下りてみると。

黒い煙の奥から、一部分が人のようにも見える怪物と、足から血を流したリーチェがいる。


「リーチェ!大丈夫?」


「大丈夫ではないかな」


「アイリスはそこにいないの?」


炎の翼が、奥にいる、それに掠める。が風で炎が捻じ曲がり、本来期待していたような当たり方はしない。


「知らないかな、町にいるんじゃないかな」


だとしたら、こっちではなく、火事の方に関わっていたということでしょうか。


「ポーラちゃん!アイリスちゃんを探しに行ってくれないかな」


「そっちは、二人で大丈夫か?」


「レイナちゃんがいるから、大丈夫かな」


私への信頼大きくないですか?結構相性悪い相手だと思いますけど……

まあ、アイリスさんは心配ですか


「リーチェ、足は大丈夫?」


「回復薬を塗ったから多分大丈夫じゃないかな」


呼吸を整えて、距離をはかる


「ドラゴンさん、文字通り最高火力じゃないと、あれは勝てないよ」


「分かっておる」


翼の大きさ自体は変わらないが、その威力は全く違う。

風が弱まる瞬間を探るがそんなものはないとわかると飛び出す。

風の刃と炎の刃がぶつかる。捻じ曲がった炎は壁に当たる、当たった壁は溶けて暴風の中飛び散る。

私は風に飛ばされるが天井に着地し、反動をつけて、もう一度狙いをつける。

リーチェも同じタイミングから走り出す。

目の前のそれは蝶のような羽を動かし飛び立つ。天井がある以上空へは行けないが、リーチェにとってその距離の差は大きい。

私は上昇するそれを叩き落そうと、炎の翼を振り下ろす。竜と蝶の翼がぶつかり合う、双方が天井と地面にそれぞれたたきつけられる。リーチェはこの瞬間に巨大な岩を取り寄せる。岩は重力に引かれそのまま、それの上に落ちる。

しかし、次の瞬間には、岩が砕け散る、そして、その決定的なチャンスを待っていたのは、私だ、炎は翼から尾の形になり。尾を振り下ろす。風の刃を砕き、それにたたきつけられる、炎がさらに形を変えそれにまとわりつく、そしてそれは燃え尽きた。


「やったかな」


「そういうのはフラグとか言われるやつだからやめて」


「アイリスちゃんの方探しに行かないといけないかな」


「それはいいんだけど、ドラゴンさんが完全にエネルギー使い切っちゃてて」


「どうやってこの部屋から出るのかな」


部屋を見たところかなりぐちゃぐちゃで少なくとも扉から出くことはできないような、崩れ方をしています。


「何か脱出できるものは無いの?」


「いまから探してみるから、ちょっと待っててくれないかな」


アイリスさんとポーラさん大丈夫ですかね。

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