第十四話 情報屋
私は暗い夜道を歩きながら、電話を取る、腕時計を見ると二時、寝静まった町は静かで不気味だ。
今回の送り先である。クライン家へと向かっているところだ。
電話を取り出し、いつもの奴へと連絡をする。
「情報屋、聞きたいことがある」
「どうしたのかしら、リーチェ」
「名前では呼ぶな」
「ふふっ、相変わらずね運び屋さん」
「送り先のはずの、クライン家に誰もいないんだが、何か知っているか?」
「さあ?私は知らないわ」
「レベル二までの範囲なら金は払う、情報をとこせ」
私達は必要な情報の価格を十段階に分けている。レベル二は下から二番目、地元の人なら普通に暮らしていても、手に入れられる情報だ。たいした値段じゃない。
「そうね、クライン家のお嬢さんが事故で亡くなっているはずだわ、正確に言えば事故の直後は生きていたらしいけど……これ以上は別途料金になるわね、なにせお葬式は一部の親族だけで行われたのだからしょうがないわね」
「料金の範囲内で話せることは他にあるか?」
「そうね、宗教と何か関係があったそうよ」
「宗教と言えばナービス教か?」
ナービス教はこの辺りの地域に住んでいるなら誰でも知っている最大規模の宗教だ。
「いいえ、新興宗教のユグドラシルというところよ」
「そんなに喋っていいのか」
「そういう気分というだけよ、それと、あなたならおいしい情報を持って帰ってくれる気がするわ」
「後でそのユグドラシルとか言うのも知りたい、情報を整理しておいてくれ」
そう言って私は電話を切る。
面倒なことに巻き込まれたくは無いが、情報の売り買いも私の仕事である以上、仕方がない。
ここで、ようやく見えてきたな問題の場所が




