第十三話 魔女の屋敷
私がぐっすり眠っていると声が聞こえます。
「……きろ、起きろ小娘」
「ドラゴンさん、どうしたの」
「寝ぼけておらんで、自分で確認しろ」
どこかが焼ける臭い、この建物ではないでしょうが結構近いようです。
とにかく、まず三人を起こさないといけませんね。
ですけど、一つ想定外だったのはリーチェとアイリスさんがいないということでしょうか。
騒ぎを見て飛び出したとかでしょうか?それもなんだか不自然な気がしますけど……
面倒なことに巻き込まれていないことを祈りながら、二人を探すしかありませんね。
いや、電話があるんですから、すぐに分かりますか。
「リーチェ、今どこにいるの?」
「例の依頼者の家だ!早く来い!襲われている!」
そこで、電話は切れました。
とにかく何かまずいようなので、向かわないといけません。
依頼者というのは、おそらく運び屋の仕事のことでしょう。それならこの街に来た時にリーチェを近くに降ろしたのでだいたいの位置は知っています。
「ポーラさん、リーチェを助けにいきます」
「何があったんだぜ」
「リーチェが襲われているらしくて、とにかくドラゴンに乗って下さい」
マントがドラゴンに変わります。本来町の中でドラゴンを出すのはご法度ですが、緊急事態ならしょうがないでしょう。
二人でドラゴンに乗り、目的地へと向かいます。
「ここから先は寝ないでくださいよ、ドラゴンさん」
「今回は流石にまずいようだな」
「分かってるようで良かったです」
飛んでみて分かりましたが、いろいろな所で火が上がっています。
今は知らない人より、友人です。全員救ってはいられません。
そうして、すぐに見えてきました。目的地の屋敷が、貴族の屋敷らしく結構広いですね。
「リーチェは一体どこに?」
「とにかく探してみるしかないぜ」
玄関の扉は開いたままなので入って見ましたが、どこにいるのやら。
と思っていると爆発音が聞こえます。一階なのに下からです。おそらく地下室があるのでしょう。
階段を探している時間はないので、床を切っております。
そこで見たものは……




