第十話前編 深夜テンションの料理店
私は思いました。二度とリーチェの運転する車には乗らないと。
本当にひどい運転でした。道が悪いこともありますが、それ以上に運転が酷い。
十分ほどで吐きそうになるのだから余程です。
その後みんなでのんびりと話していると、リリさんが逮捕されました。
どうやら脱獄犯だったようで、何やってるんですかねあの人は。
とりあえずリリさん以外のみんなはついて来てくれるそうです。重要なことは隠しているようですが……私には関係ないでしょう。
そして、明日の朝から旅に出るということに決まりました。
なので今は、四人で夕食を食べに向かっています。
「リーチェ、いいお店知ってるって言ってたけど、どんなところ?」
「転生者が料理作ってるお店って言えばいいかな、久々に日本食も食べられるんじゃないかな」
日本食ですか、米も食べたいですが、やっぱりお茶が飲みたいですね、私自身お茶が好きというわけではありませんが、こちらに来てからは、ジュースや酒みたいなものばかりでしたからね、ヨーロッパによく似た地形だからか、水も飲めませんし。
「ほらほら、ここだよ」
「このいろいろな意味で危なそうな店はなに?」
「ここが、転生者の料理人がいる、「ネズミの都」です」
ねずみを料理店の名前に出すのはまずいでしょう、衛生面が気になります。
レ〇ーのおいしいレストランにでも憧れたのでしょうか。
ですがそんなことよりも、この店の壁に描かれた絵が気になります。
とにかくネズミのキャラクターの絵が描いてあります。濁して言いますが、ネズミーマウスとか、ピカ虫とか、ぐrとぐrみたいな、私の知らないキャラクターも多くいます。
元の世界にあったらとんでもない店です。異世界なので著作権はありませんが。
まあ、外見で味は分かりません、早速入ってみましょう。
なるほどなるほど、外と変わりませんね、相変わらずキャラクターまみれです。
「趣味悪い店ですね」
「そうか?私は結構良いと思うぜ」
「私も慣れたら結構いいところと思ったかな」
慣れればですか、というかポーラさんの反応を見る限り、こんな店でもこの異世界においては十分素晴らしいデザインということなのでしょうか。




