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紫音の少女  作者: 柊 潤一
使命
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紫音、男の腕を治す

「じゃ、今度はあなたの腕を見せてもらえますか?」


腕を怪我している若い男が、紫音のそばに来て右腕を差し出した。


若い男の腕は、肘から下に布が巻かれていて、男が布を外していくと、肘に近い内側の部分の肉がえぐれていた。


紫音はそこに手をかざした。


紫音の身体から再び紫色の水蒸気が染みだし、男のえぐれていた肉がみるみる再生を始め、やがて元通りの腕に戻っていった。


若い男はあっけに取られた顔で腕を見つめ、手や腕を動かし痛みのないことを確かめていたが


「治ってる…」


と一言呟くと


「有難うごさいます。有難うごさいます。」


と何度も紫音に礼を言った。


その時


「お母さん!」


足を治してもらった男の子供が、突然母親に言った


「僕の腕の怪我が治ってるよ!」


男の子は腕に軽い怪我をしていたのだが、それが今消えていた。


母親は男の子の腕を見た。


「ほんとだ・・・」


足を治してもらった男も子供の腕を覗きこみ


「おぉ・・・」


と感嘆の声を上げた。

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