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陽だまりのコタロウ  作者: じょんどぅ


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『自由研究の24時間密着と、暴かれた「秘密の任務」』

『自由研究の24時間密着と、暴かれた「秘密の任務」』


### 1. 調査員ハル主任、現場へ


「こたぅ、動いちゃだめだよ。いま、お昼寝の『角度』をはかってるんだから」

ハル君が首からストップウォッチを下げ、手には自作の調査ノート(「けいび日誌」と大きく書かれています)を握りしめています。


「局長、これは抜き打ち査察です。我々の勤務実態が全て白日の下に晒されます。あ、いまチビ殿が欠伸あくびをしましたが、ハル君は『警戒中の深呼吸』と記録したようです。……解釈が好意的で助かりました」

チビが、ハル君の鉛筆の動きを鋭く監視しています。


### 2. ルークの「全力アピール」


生垣の向こうでは、ルークがかつてないほど「警備員らしい」動きを見せていました。

「コタロウ、見ろ! 私のこの隙のないパトロール歩行を! ハル君、ノートの備考欄に『ルーク氏は白い騎士の如く、路地の平和を一手に担っている』と書いておいてくれたまえ。……あ、おやつを食べているところは書かなくていいぞ!」


アーサー先輩は、日陰でどっしりと構えています。

「ハル。警備とは動くことだけではない。静かに座り、風の音を聞く。それもまた重要な任務なのだ」

ハル君は真剣な顔で「あーさー、じっとしている。えらい」とメモを取りました。


### 3. 事件:深夜の「未確認飛行物体」


夜。ハル君はサチコさんの許可を得て、懐中電灯を手にコタロウと一緒に庭に出ました。

「こたぅ、よるのけいびも、だいじだよね」


その時、生垣の上を黒い影が横切りました。

「ギィーッ! 侵入者……いや、近所のクロさんだ! 局長、これは『友好国からの親善訪問』として処理しますか?」

ソラが月夜に声を響かせます。


ハル君は驚いて僕をぎゅっと抱きしめましたが、すぐにノートに書き込みました。

『よるのけいびは、こたろうの背中が温かいから、ぜんぜん怖くない。ソラも空から見守ってくれている。』


### 4. 24時間の集大成


翌日、ハル君のノートは写真やイラストでいっぱいになりました。


* **07:00** コタロウ、ぼくを起こす任務(成功)。

* **12:00** チビ、ひなたぼっこで太陽のエネルギーを充電。

* **16:00** ルーク、生垣から「こんにちは」をして地域の笑顔を守る。

* **20:00** アーサー、玄関でみんなの帰りを待つ「最後のとりで」。


そして最後に、大きな字でこうまとめられていました。

『陽だまりのけいびほしょうは、みんなが仲良しだから、世界で一番強いとおもいます。』


### 5. 陽だまりの警備保障、調査協力任務・完了


「こたぅ、できたよ! これ、先生にみせたら、みんなびっくりするかな?」

ハル君は完成したノートを誇らしげに掲げました。


陽だまりの警備保障、自由研究完遂任務・名誉終了。

ハル君が調査したのは、僕たちの行動だけでなく、僕たちがどれほど彼のことを愛しているかという「心のパトロール」でもあったようです。


七巡目の夏。

ひまわりが太陽に向かって真っ直ぐ伸びるように、ハル君の観察眼も、優しさという光を浴びてぐんぐんと鋭く、そして温かくなっていくのでした。


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