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陽だまりのコタロウ  作者: じょんどぅ


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『二年生の初陣と、繋がれた「勇気のバトン」』

『二年生の初陣と、繋がれた「勇気のバトン」』


### 1. 新米エスコート・ブリーフィング


「……こたぅ、ユウくん、ないてないかな? ぼく、ちゃんとおにいちゃん、できるかな?」

ハル君は、コタロウの首元を何度も撫でて確認します。二年生になった自覚と、少しの不安。


「局長、指揮官の装備(名札・ハンカチ)は完璧です。新兵(ユウ君)の合流地点まで、我々もステルス護衛(門から見送り)を実施します」

チビが、ハル君の足元の影に潜みながら、鋭い眼光で路地の安全を確認しています。


### 2. ルークの「リーダーシップ」講義


生垣の向こうでは、ルークが胸を大きく張っていました。

「コタロウ、これぞ伝統の継承だ! ハル君がかつて誰かに守られたように、今度は彼が誰かの盾となる。ハル君、迷ったら私のこの堂々たる立ち居振る舞いを思い出せ! リーダーとは、背中で語るものだ!」


アーサー先輩は、門の柱に背を預け、静かにハル君を見守ります。

「ハル。言葉はいらない。ただ、お前がそばにいるだけで、あの子は安心する。それが『先輩』というものだ」


### 3. 事件:門の前の「小さな涙」


待ち合わせ場所に行くと、新一年生のユウ君が、お母さんの後ろに隠れて泣いていました。大きな黄色い帽子が、まだ少しぶかぶかです。


ハル君は一瞬戸惑いましたが、ふと自分のランドセルに付いている「松ぼっくりの勲章」を触りました。そして、ゆっくりと腰を落として、ユウ君の目線に合わせました。


「ギィーッ! 指揮官、コンタクト開始! 友好条約を締結せよ!」

ソラが電柱の上から、ハル君の勇気を称えるように短く鳴きました。


### 4. 魔法の言葉と、僕の鼻先


「……だいじょうぶだよ。がっこう、おもしろいよ」

ハル君は、僕が彼に教えたように、そっとユウ君の肩に手を置きました。

「ぼくもね、最初はこわかったけど、こたぅ……あ、ぼくんちのワンちゃんが、守ってくれたんだ。今日は、ぼくがユウくんを守ってあげる」


僕は思わず門から少し身を乗り出し、「ワン!」と短く、でも優しく挨拶しました。

(ユウ君、このお兄ちゃんなら大丈夫だ。僕が保証するよ!)


ユウ君は涙を拭いて、ハル君が差し出した小さな手をぎゅっと握りしめました。


### 5. 陽だまりの警備保障、新世代護衛任務・発動


二人の小さな背中が、桜並木の下を歩き始めました。

ハル君の黒いランドセルが、ユウ君の黄色い帽子の前を、まるで灯台の光のように先導しています。


陽だまりの警備保障、二年生進級任務・名誉進出。

ハル君は一度も振り返りませんでした。それは、彼が「守るべきもの」を目の前に見つけたからです。


七巡目の春。

庭では、去年収穫した種からこぼれた一粒が、もう小さな芽を出していました。

ハル君が帰ってきたら、この新しい命を二人で見守る約束をしよう。

僕は、二年生になった「頼もしい指揮官」の帰還を待つために、最高に陽の当たる場所でパトロール(お昼寝)を開始しました。


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