コスプレしたい。でも人前に出る勇気が出ない
どんな事でも最初の一歩は怖いものです。
夜。
通販の履歴には衣装がある。
でも外に出る予定は、ない。
そんな相談が届いた。
「コスプレしたい気持ちはあるんです。でも、人前に出る勇気がありません。見られるのが怖いです。」
スーマは、画面の中で静かに頷いた。
「……それな。普通だ。めちゃくちゃ普通だ」
画面が、ぴかっと光る。
「人前が怖いからって、コスプレに向いてないわけじゃねぇ」
「むしろ」
「“好きだからこそ怖い”って場合の方が多い」
スーマは指を一本立てる。
「多くの場合、怖さはこれだ」
変だと思われないか
笑われないか
下手だと言われないか
浮かないか
「つまり」
“評価される想像”が先走ってる
「現実より、頭の中の観客がうるさい」
スーマは少し声を落とす。
「人前でコスプレしてる人間を見てみろ」
「お前のこと、ほぼ誰も見てない」
忙しい
他人の服まで気にしない
見ても3秒で忘れる
「皆、自分の世界で手一杯だ」
スーマは、きっぱり言う。
「段階を飛ばすな」
ステップ1:家の中で完成させろ
着る
鏡で見る
写真を撮る
「まずは“自分が納得する”が最優先」
ステップ2:匿名の世界に出せ
SNSの鍵アカ
顔を隠した写真
コスプレ専用垢
「匿名は逃げじゃねぇ」
“安全圏”だ
ステップ3:コスプレ前提の場所に行け
イベント
コミケ
併せ
スタジオ
「ここでは」
コスプレしてない方が少数派
「“人前”の種類が違う」
スーマは、はっきり言う。
「コスプレしてる人は、コスプレしてる人を笑わない」
「笑うのは」
知らない界隈
条件を満たさない場所
空気が違う所
「場所を選べ。勇気で殴るな」
「“自信がついたらやる”は来ない」
スーマは鼻で笑った。
「待つな、自信は」
「やった後に、小さく生えてくる」
「最初から堂々としてるコスプレイヤーなんて存在しねぇ」
スーマは、短く切る。
「人前に出る勇気が無いなら」
怖がっていい
段階を刻め
場所を選べ
「コスプレはな」
**“誰かに見せるため”
じゃなく
“好きなものを形にする遊び”**だ
最後に、ぽつり。
「衣装を買った時点でな」
「お前はもう、一歩踏み出してる」
「あとは」
出るか、
戻るか、
止まるか
「選ぶだけだ」
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、“勇気が無い”が“まだ途中”に静かに名前を変えている。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




