反乱軍
「なるほど。ここは王国に対する反乱軍のアジトで、ここの連中はみんな指名手配犯だ、と。」
周りの人々は、見るからに社会に反逆してそうな人だけではなく、一見普通に生活してそうなおじさんや、落ち着きの見えるおばあさんまでいた。
「そうだ!指名手配犯といっても、国の制度に不満を感じてそれを訴えかけたり、それで捕まって連れて行かれた監獄から逃げただけだけどな!」
何がそんなに誇らしいのか、セレーナは胸を張って仲間を自慢している。
「そうかそうか。でも不満を言っただけで捕まるとか、確かにひどい国だな。」
「そうだろう?俺ぁ、ちょいと壁に落書きしただけなのによ!」
男Aが不満そうにつぶやく。
「そうかそうか、壁に落書きしたのかー。
─そら怒られるわ!」
「しょうがねぇだろ!だって王様に会うことは出来ねぇんだし、でもやらなきゃ外国に行けねぇしよ!」
「いやでもどっちみち落書きの内容なんていちいち王様になんか伝わらねーだろ!」
「伝わるさ。だって俺が落書きしたのは城の壁なんだからよ!」
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驚いてるのが僕だけな分、ここの人々はちょっとおかしいみたいだ。
しかし「対処しろ」と言われても、そもそもこの世界で何をすればいいのかも分かってないのに、どういう方向で行動すればいいのかなんて分かるはずもない。
─ないので、とりあえずコイツらの話を聞いてみることにした。
「で、結局、お前らのやってることって落書きとかそういう感じなの?それじゃただのヤンキーじゃないか。」
「ヤンキー、とはなんだか分からんが、もちろん違うぞ?私たちはもっといろいろ─」
ガランガランガランガラン!
「何だ、この音。」
音がするとすぐに、反乱軍は会話をやめて立ち上がり、一目散に奥へ走り始めた。
「おい何だ、そっちに何があるんだ?」
「何をやってる!この音は軍の強制捜査だ!ドンレミ軍団長が乗り込んでくるぞ!」




