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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
2章・革命の炎は此処に
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ロクでもない予感

「で結局、ここはどこなんだ?なんの集まりなんだよ、これ。」

「おいおいそりゃあねーぜ。聞いただろ?セレーナの合言葉。アレを聞いてもわからんとか...」

男Aは明らかに呆れている。周りの人間も同じようだ。

「さてはおめぇ、密入国者だな?」

「えっ...」

確かにあながち間違いでもないのだが、ここで肯定すると一気に危険になる可能性が─

「なら大歓迎だな!やっぱり連れてきた甲斐があった!密入国者なんて、うってつけじゃないか!なぁ!」

セレーナが誇らしげに自慢する。正直全くもって意図が読めない。

「な、なんで密入国者だと好都合なんだよ!?」

「お前、本当に知らないんだな。まぁこの国の人間じゃないしな!」

「そ、そうだよ。だからって密入国者ってワケじゃ...」

なんだかこのままだとまずいことに巻き込まれそうなので、一応の逃げ場だけは作っておく。

「バカ言え、今この国は国賓と輸入物以外他国のモノは通してないんだ。国賓が俺らのことを知らないわけないんだし、お前が密入国者じゃなかったら何だってんだ。」

男Bが追い打ちをかける。

「まぁ密入国者、つまり国に身柄が割れてない男は好都合だろう?なんせ私たちは─」

セレーナは、こちらを見ながら凄くニッコリ微笑んでいる。

ダメだ。ここに連れてこられた時と同じだ。絶対にロクなことにならない。

そしてその予感は、当たったようだ。

「─反逆者なんだからな!」

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