ロクでもない予感
「で結局、ここはどこなんだ?なんの集まりなんだよ、これ。」
「おいおいそりゃあねーぜ。聞いただろ?セレーナの合言葉。アレを聞いてもわからんとか...」
男Aは明らかに呆れている。周りの人間も同じようだ。
「さてはおめぇ、密入国者だな?」
「えっ...」
確かにあながち間違いでもないのだが、ここで肯定すると一気に危険になる可能性が─
「なら大歓迎だな!やっぱり連れてきた甲斐があった!密入国者なんて、うってつけじゃないか!なぁ!」
セレーナが誇らしげに自慢する。正直全くもって意図が読めない。
「な、なんで密入国者だと好都合なんだよ!?」
「お前、本当に知らないんだな。まぁこの国の人間じゃないしな!」
「そ、そうだよ。だからって密入国者ってワケじゃ...」
なんだかこのままだとまずいことに巻き込まれそうなので、一応の逃げ場だけは作っておく。
「バカ言え、今この国は国賓と輸入物以外他国のモノは通してないんだ。国賓が俺らのことを知らないわけないんだし、お前が密入国者じゃなかったら何だってんだ。」
男Bが追い打ちをかける。
「まぁ密入国者、つまり国に身柄が割れてない男は好都合だろう?なんせ私たちは─」
セレーナは、こちらを見ながら凄くニッコリ微笑んでいる。
ダメだ。ここに連れてこられた時と同じだ。絶対にロクなことにならない。
そしてその予感は、当たったようだ。
「─反逆者なんだからな!」




