怪しい集団
少女に強引に連れてこられた場所は、入り組んだ路地の中にある、所謂パブと言えるような場所だった。
中はとても空いていて、店主が寂しそうにパイプを吹かしていた。
だが...
「革命の炎は此処に」
「ん、なんだそれ。」
「まぁまぁ。」
「こっちだ。」
店主に連れられ、カウンター裏の扉を通ると─
「おかえりなさい、セレーナ!」
と大勢に迎えられた。
「どういうことだ、何だこれ?」
「見ればわかるだろう。ホラ、コイツとか、コイツとか、1度は見た事のある顔だろう!」
「はぁ...」
突然口調の変わった、セレーナと呼ばれた少女は自信満々だ。
そんなことを言われても、つい先程この世界に来たばかりの僕に分かるはずもないのだが。
「おいヴィヴィ、ヴィヴィ!どうしたらいい?」
周りに悟られないように、小声でヴィヴィに呼び掛ける。
「...え、あっ、はい。スミマセン☆ちょっと今手が離せないので、そちらの方で対処お願いしマス☆
アタシの力でスキルは前と同じように使えますし『魔断刀』もあるので☆」
ブチッ、という音がするかのように、いきなり交信が途絶えてしまった。
「あれ?分からないのか?情勢に疎い奴だなぁ。」
「大丈夫かセレーナ。そんなの入れちまって。」
仲間のひとりが怪訝そうに声を掛ける。
「んーでもコイツ...なんとなくイケる気がするんだよなー...」
「まぁそもそもここを知られちまった以上、生かしたまま放り出すわけにも行かねぇしよ!」
どうやら僕は、とんでもない所に連れ込まれてしまったようだ。




