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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
2章・革命の炎は此処に
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怪しい集団

少女に強引に連れてこられた場所は、入り組んだ路地の中にある、所謂パブと言えるような場所だった。

中はとても空いていて、店主が寂しそうにパイプを吹かしていた。

だが...

「革命の炎は此処に」

「ん、なんだそれ。」

「まぁまぁ。」

「こっちだ。」

店主に連れられ、カウンター裏の扉を通ると─

「おかえりなさい、セレーナ!」

と大勢に迎えられた。


「どういうことだ、何だこれ?」

「見ればわかるだろう。ホラ、コイツとか、コイツとか、1度は見た事のある顔だろう!」

「はぁ...」

突然口調の変わった、セレーナと呼ばれた少女は自信満々だ。

そんなことを言われても、つい先程この世界に来たばかりの僕に分かるはずもないのだが。

「おいヴィヴィ、ヴィヴィ!どうしたらいい?」

周りに悟られないように、小声でヴィヴィに呼び掛ける。

「...え、あっ、はい。スミマセン☆ちょっと今手が離せないので、そちらの方で対処お願いしマス☆

アタシの力でスキルは前と同じように使えますし『魔断刀』もあるので☆」

ブチッ、という音がするかのように、いきなり交信が途絶えてしまった。

「あれ?分からないのか?情勢に疎い奴だなぁ。」

「大丈夫かセレーナ。そんなの入れちまって。」

仲間のひとりが怪訝そうに声を掛ける。

「んーでもコイツ...なんとなくイケる気がするんだよなー...」

「まぁそもそもここを知られちまった以上、生かしたまま放り出すわけにも行かねぇしよ!」

どうやら僕は、とんでもない所に連れ込まれてしまったようだ。

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