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名前
ライムの箱が消えていく。
ルーアンの箱が消えていく。
それは仲間の生還の保証であると同時に、僕の死亡の確定でもあった。
自分の死が見えると、走馬灯という程でもないが、自分の人生がゆっくりと思い出される。
崩壊していく世界の中で、僕は幻像を視ていた─
─小学校。
僕は普通の子供だった。
かけっこは中堅で、ドッジボールもせいぜいボールを避けるのがうまい程度。ゲームもさして上手くはない。至って普通の子供。
─中学校。
僕は普通の中学生だった。
たまに課題を忘れ、テストの点は平均よりちょっと高いくらいで、特に部活にも入っていなかった。
ここで〇〇さんに告白してフラれたことが、高校に入っても続くいじめの始まりだった─
〇〇さん。
あれ、おかしいな。名前が思い出せない。
●●にいじめられて...殴られて...
何故だか思い出せない。
そのせいで、最期に恨み言を言うことすら許されない。
「つくづく、僕は不運なんだな...
ホント...なんなんだよ...」
気づくと、涙が溢れていた。
「クソォォォォォ!!!!!」
「どうしたの、□□。ご飯よ、降りてきなさい。」
突然聞こえた、聞き覚えのある名前に、僕の身体は引っ張られていった─




