↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
PR
68/82

全面戦争・決着

先程とは違う、今度はキビスケが押す側だ。

「どぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

いくら腕力があって素早く振れるとはいえ、得物が重い金棒である以上、攻撃が大振りにならざるをえない『鬼』側は迂闊に反撃することができない。受け止めるのがやっとなのである。

対してキビスケは、今まで3分割して全員にかけていた『きびだんご』を自分だけにかけている。

『灯火』が『爆炎』に化ける程の強化を、仲間の信頼に応えるため3つとも全て自分にかけたのだ。

「な、何故...こんなこと...ありえん!!」

「ありえるんだよ...言ったろ、負けられないって!」

勢いに乗った刀の力で、金棒がなぎ払われた。

「これで─終わりだッ!」

『鬼』の左の肩口から右脇腹にかけて、思い切り斬りつけた。

「ぐぉ、お...こんな、はずは...俺様の、体が、傷つけられる、なぞ...これが...『断魔』の...」

『鬼』は力尽き、その場にへたり込む。

『断魔刀』は役目を終え、チャチな剣の形に戻った。

「なぜ...」

「ん?」

「最後にひとつ、教えろ...何故なのだ?我は何故負けた?『鬼』と契約し手に入れた無敵の肉体は断魔の前に敗れた。

だが力では!純粋な力で、『鬼』の腕力を上回るなど...」

「...賭け、だよ。もっとも、失敗してもリスクはない代わりに成功してもリターンのない、一方的な賭けなんだけどな。」

「賭け、だと...?」

「確認シマシタ☆ル(・)ー(・)ア(・)ン(・)さ(・)ん(・)達(・)は(・)死(・)ん(・)で(・)い(・)マ(・)ス(・)☆」

「死んでいる...あぁ、そうだとも。我は地獄の『鬼』と契約し...」

ここまで言って、イバラは『賭け』の意味を悟ったらしい。

「なるほど...だが貴様は急がねばならん...死んでいるといっても、器(・)は(・)こ(・)ち(・)ら(・)に(・)あ(・)る(・)の(・)だ(・)。我はこの身体が器だが、確かに連中にも救いはある。だがこの世界を創ったのは『鬼』だ。そ(・)ろ(・)そ(・)ろ(・)始(・)ま(・)る(・)ぞ(・)?」

ガシャアン!

『鬼』の死によって、『鬼』に創られた世界は崩壊を始めた。

一見すると冒険はここで終わりだ。

だが僕にはまだ、やるべきことが残っている。

仲間との絆に助けられた分、今度は仲間の命を、救わなくては─!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。