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全面戦争・後編Ⅳ
「この、俺、様が、負ける、道理、など、ありは、せんのだぁぁぁ!」
物凄い速度で金棒を振りまわすその姿は半ば暴走に近く、まさしく『鬼』そのものだった。
「俺、様は、王!」
最後の一撃で僕の体が吹き飛ぶ。だが『断魔刀』のおかげか、ダメージは最小限で済んだらしく、僕はまだ立っていられる。
「否...世界を統べる神となる者だ!だが何故...何故貴様は跪かん!なぜ立っていられるのだ!!他の二人は気を失っているというのに!」
「何故かって?」
昨晩の会話が思い出される。
「期待...されてる、からかな...負けさせたら怒られちゃうんだよ。だって僕、」
畏れもせず、怯みもせず。
ただ真っ直ぐに『鬼』を見つめ、『断魔刀』を見つめ、
「ヒーローらしいから。」
支配者を騙る者と敵対する男がヒーロー、つまり正義を名乗るという支配者を騙る者にとっては生意気極まる名乗り方をしたはずだが、なぜだかそこで『鬼』は笑った。
「クハハハハハハ!面白い。つまり俺様は悪か!いかにも。我が目的は世界征服。そう言われるのも承知の上だ。」
「でも、征服する世界がこんな世界じゃ、意味ないんじゃないのか?」
「バカめ、この世界はもとより手段でしかない。こんな荒れた世界を征服しても旨味などない。そもそも、ここは俺様が創った世界なのだからな!」




