全面戦争・後編Ⅱ
「神様の、なりそこない...?」
「そうだ!そしてこれから世界を征服する者、王となる者だ!よって俺様は、全てを従えねばならない!故に殺しはせん。俺様の計画で大事なのは、支配することであって、周囲の生死は問わん。貴様らの死をもって、俺様が貴様らを─」
「『爆炎』!『白煙』!」
ルーアンが『鬼』を攻撃する。
「要はアンタ、悪者ってことでしょ。好きなようになんかさせ─」
ヒュッ
ダン
「か、はっ─」
目にも止まらぬ速さで、ルーアンが首を掴まれて壁に叩きつけられた。
「俺様に、効くとでも思ったのか?」
そう言って、ルーアンの首を掴んだまま後ろに投げ飛ばした。
ルーアンは地面に叩きつけられ、苦しそうにもがいている。
金棒で追撃しようとしたことろに、ライムが立ち塞がる。
「ルーアンさんは...殺させない...!」
だが、その脚は震えている。
「何だ、俺様が怖くなくなったわけではないのか。」
「ルーアン、さんは─」
「邪魔だ、どけェ!」
金棒を横に振り回し、ライムの腹に直撃させ吹き飛ばした。
「ぐはっ─」
ライムも地面に叩きつけられ、そのまま倒れ込む。
─もはや立っているのは、自分一人だ。
だが闘う力のない僕に、これ以上何が出来るというのか。
せいぜい『きびだんご』で強化して、2人が早く動けるようになることを祈ることしかできない。
だが、
「最後はお前だ、坊主。
そもそもお前を殺す必要はないのだ。だがお前を殺してこそ、あとの二人を支配したといえよう。俺様にとって重要なのはまさにそこだけなのだ。悪く思うなよ、少年!」
ガギン!
金属音が、鳴り響いた。




