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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
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全面戦争・後編Ⅱ

「神様の、なりそこない...?」

「そうだ!そしてこれから世界を征服する者、王となる者だ!よって俺様は、全てを従えねばならない!故に殺しはせん。俺様の計画で大事なのは、支配することであって、周囲の生死は問わん。貴様らの死をもって、俺様が貴様らを─」

「『爆炎』!『白煙』!」

ルーアンが『鬼』を攻撃する。

「要はアンタ、悪者ってことでしょ。好きなようになんかさせ─」

ヒュッ

ダン

「か、はっ─」

目にも止まらぬ速さで、ルーアンが首を掴まれて壁に叩きつけられた。

「俺様に、効くとでも思ったのか?」

そう言って、ルーアンの首を掴んだまま後ろに投げ飛ばした。

ルーアンは地面に叩きつけられ、苦しそうにもがいている。

金棒で追撃しようとしたことろに、ライムが立ち塞がる。

「ルーアンさんは...殺させない...!」

だが、その脚は震えている。

「何だ、俺様が怖くなくなったわけではないのか。」

「ルーアン、さんは─」

「邪魔だ、どけェ!」

金棒を横に振り回し、ライムの腹に直撃させ吹き飛ばした。

「ぐはっ─」

ライムも地面に叩きつけられ、そのまま倒れ込む。

─もはや立っているのは、自分一人だ。

だが闘う力のない僕に、これ以上何が出来るというのか。

せいぜい『きびだんご』で強化して、2人が早く動けるようになることを祈ることしかできない。

だが、

「最後はお前だ、坊主。

そもそもお前を殺す必要はないのだ。だがお前を殺してこそ、あとの二人を支配したといえよう。俺様にとって重要なのはまさにそこだけなのだ。悪く思うなよ、少年!」

ガギン!

金属音が、鳴り響いた。

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