決戦開始
「この扉が...」
「中から膨大なオーラを感じマス...なんちゃって☆そんなモノ、ないんデスケド☆」
「大丈夫、ライム?」
「あ、ありがとうございます...でも私、『鬼』と会ったらまた皆様に迷惑をかけてしまうのではないかとその、怖くて...」
「大丈夫よ、アンタなら。『鬼』よりも怖いもの、できたじゃない。」
「ルーアンさん...」
「そうだな。ここで中を想像してビクビクするより、サッと開けてパッと入ってチャチャッと倒してトニーを回収して退散した方がいい。開けるぞ!」
ギイイーーーッ
扉を開けると、怖いというより尊大そうな男が立っていた。
男はこちらを一瞥し、
「何だ、侵入者か。排除しろ。」
と呟いた。
だが何も起きない。
「ん?聞こえなかったのか。排除しろと言ったぞ、『草』の─ええっと─ライム。」
ライムは毅然とした表情で男を見つめている。
「フッ、そうか、やはりな。なかなか報告がないと思ったら情に絆されたか。だが同じこと。ここに連れてきてしまったが最後、我に従うか死か、選んでもらおう!」
「お前に従って、何があるんだ?」
「そうよ、これは元々、純粋な競争のはず。アンタなんかに従ったところで、最後に笑うのはアンタだけって寸法。違う?」
問い詰めているのはこちらのはずなのに、男は腹を抱えて笑いだした。
「フハハハハハハハハ!!惜しいところまで分かっているのに、我の目的が掴めぬとは!まぁ、分かったところでどうにもならんがな。」
男は壁に立てかけた金棒を取り、構えた。
「やはり温い手段で手に入れた配下は使えんらしい。光栄に思え、貴様らは我が直々に始末して、我が計画の最後の礎にしてくれる!」




