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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
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60/82

全面戦争・決戦前

前話の話ですが、僕のミスで投稿が13時になってしまいました。すみません(>人<)

今後はこのようなことがないように気をつけますので引き続き「名前を失う異世界物語」をよろしくお願い致します。

時は少し遡り、キビスケ達が洞窟に入った直後。

「大丈夫かな、トニー...」

「アルバにはタイマンで勝てるって宣言してたんだし、今更心配しても仕方ないでしょ。」

川を渡った時、私達の足を掴もうとした手(・)が(・)川(・)か(・)ら(・)伸(・)び(・)て(・)い(・)た(・)けど、ここでその話を出すとキビスケが戻ると言い出しかねないので、私は黙っておくことにした。


少し進むと、底の見えない暗い階段があった。『灯火』で松明(たいまつ)をつけて私が先頭で階段を下りる。

下ったそこには、かなり大きな培養器が置かれていた。

破壊され使い物にならなくなったものが5つ、まだ何か入っているが培養液が着色されて中身が見えないものが2つ。

私とライムは、何故だかその前に立ち尽くして動けなくなってしまった。

この暗い洞窟の中、何故かそこだけ、安心できる気がしたからだ。

その機体を見つめていると、だ(・)ん(・)だ(・)ん(・)い(・)し(・)き(・)ま(・)で(・)と(・)ろ(・)け(・)て(・)い(・)き(・)そ(・)う(・)な(・)─

「どうした、早く行くぞ。」

2人はハッと我に返り、再び私を先頭に洞窟を歩き始めた。

そうだった。こんな所で立ち止まってはいられない。

私は『鬼』を、退治しなければならないのだから。

歩き続けていると、暗い洞窟の中でも一際(ひときわ)存在感を放つ、赤くて豪華な大きな扉が目の前に現れた。

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