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戦場
朝になって、雷が鳴った。
雨も降っていないのに鳴ったということは、そこで待つ、と雷が言っているということに違いない。
そこに向かう途中。
「これでいよいよ、最終戦だな、坊ちゃん!」
「そうだな。でも、まだもう一人、『拳』っていうのがいるんじゃなかったっけ?」
「あぁ、あいつな。あれは俺が殺した。」
「でしょうね。でないと、岩に擬態できる能力を持ちながら逃げるのに苦労する理由が見当たらないわ。」
ルーアンは、昨晩と打って変わって冷静だ。
「なるほど。その『拳』さんと戦った結果、派手に力を使って居場所がバレてしまった、と。」
「あぁ。そう考えるとあいつは、『鬼』が俺に遣わした尖兵だったのかもしれねぇな。めちゃくちゃ強かったしよ。まぁ俺の方が強いから、最後には跡形もなく吹き飛ばしちまったけどよ!」
「強いんだな、お前。」
「あたぼうよ。そら、着いたぞ、俺の強さを証明する─」
アルバと睨み合いながら笑うトニー。
「戦場にな!」




