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急襲
「かかりました!ここから500m程先、まっすぐです!」
『影』と別れてから1時間後、予想通りの方角で、ライムが敵を捉えた。
「逃げられると面倒だ、走ろう!」
「あっ、いえ、ダメです!逃げられました...」
「いや、諦めるにはまだ早いわ。500mしか離れてないんだから、敵の判断力次第ではまだ追いつけるかもしれない!」
走ると、意外と手前の方に、青年は佇んでいた。
「やぁやぁ君達。なかなかなご挨拶じゃあないか、人を転ばせるだなんて。」
陽気な口調で挑発してくる。
「フン、アンタも、私に向かって雷を落としてきたじゃない、お互い様よ。」
ルーアンも強気な口調で、それを返す。
「あれは戦いの中だ。油断は命取りになる、ということを教えてあげたくてね。」
「余計なお世話よ。」
互いに牽制しながら、にじり寄っていく両者。
「尤も、アンタの油断は、ここで逃げずに待っていた─その行動そのものだけどね!」
「大口を叩くのもいい加減にするといい。どうせ君は─」
「『白煙』!」
ルーアンと敵の周囲が、インクで塗りつぶしたように真っ白に染まる。
「なっ─卑怯な!」
「ライム、一気に行くわよ!」
「はい!『ウィップアーム』!」
「やっちまえ、『きびだんご』!」
怯んだ隙を逃さぬよう、一気に畳み掛ける。
だが...
「『電撃』!」
そう簡単には、行くはずもなかった。




