作戦会議
「やる気もでてきたようだな、そろそろ往くとするか?」
そうだった。『影』は信用してはならない、と僕の直感が告げているため、この男にはステータスを見せていないのだ。
「いや、まだだ。僕らのMPやHPが回復してない。今日はもう休んで、昼に出るとしよう。」
気づけば昨日の晩御飯は結局何も食べてないし、その上もう日が出始めていた。
「それなら、外で休みましょう。『光合成』を応用すれば、皆さんも一緒に回復できますし、この方法なら食料も要りません。」
昼頃。
予定通り、一行は出発することにした。
「だけど、肝心の敵の居場所はどうなんだ?てかまず、どいつから倒す?」
「儂としては、どれでもよい。時間を与えられれば、全員分の居場所を見つけ出すことも出来るが?」
「...いや。実は『雷』のいる方角はわかってるんだ。」
ライムの手で空を飛んだルーアンに飛んできたあの雷。
今思えばあれは、そいつの手によるものなのだろう。
「方角が分かれば、居場所は私が!『草結び』の網を張れば、そこに止めおくことができます!」
「じゃあ索敵はライムに任せるわ。日が落ちる前に行きましょう。」
「そうだな。こちらは敵の本拠地に向かって行くのだ。暗くなれば数で勝っても不利となろう。」
「...いや、『影』。あんたには同行じゃなく、他の敵を探しておいてほしい。
それさえ分かれば、あとは奇襲でもかけて倒してしまえばいいんだ。」
『雷』どれだけの距離があるか分からない今、戦って帰ってきたら夜になっている可能性は高い。
『影』を操る、信用出来ない相手をそばに置いておくには、あまりに危険な時間帯だ。
だが、男はそんな考えも全て見透かしたような貌で、
「─心得た。全力を尽くそう。」
にやけながら、そう答えた。




