能力読込
「さてさて...今回アタシの権限で手を加えたコトと、この確認で明確にわかったことがいくつかありマス☆」
「あれ、お前でもわかんないことってあったのか?」
「どうやらアタシが知っている法則と齟齬がある部分もあるようです。妙ですねぇ...」
「何よ、分かったことって。」
「まずは、手を加えた方からいきましょう☆アタシの権限でレベルアップの仕様を弄らせて頂いて、なんと上がったレベルの5倍分の数値を攻撃力・防御力に、10倍分の数値をMP・HPに、それぞれ自由に割り振れるようになりました☆はい拍手☆」
おぉ~、というと、なんとも冷めた歓声が洞窟に響く。
「だからさっき、レベルは上がってたのにステータスが変わってなかったんですね。」
「変わってたわよ。スキル増えてたもん、私。」
ちょっとドヤ顔ですかさず自慢を入れてくる。
「でもそれって、お前のスキルと相性悪くないか?どうせ爆風で吹き飛ばしちまうのに。」
「フッフーン!ナメてもらっちゃ困るわよ?私いいこと思いついちゃったんだから!」
今回も自信満々だ。案外、ルーアンは自分で戦うより戦略家の方が向いてるのかもしれない。
尤も、日頃のちょろさが祟って信用度は低そうだけど。
「それで、わかったことってのは?」
「それなんですがね、どうやら死亡に関するシステムが違ったようなんデス。
アタシの知ってるルールだと、『死』とはHPと無関係に理不尽に訪れるモノで、普通は心臓を貫いた時とかにフッと起こる現象なんデス。
でもこの世界においては、HPの現象がそのまま死に直結する。『風』のスバルさんは、それで死に至りました。」
「私との激突による落下は、致命傷にはなりえなかったってこと?」
「ハイ☆でなければ、操られていたライムさんがルーアンさんを助ける道理がありません☆『鬼』の操作によって、その場を動けなくした上でキビスケさんも足止めを喰らっていたはずデス☆」
「なるほど、確実に仕留めるために、捕まえさせたってワケか。」
「...いよいよ許せないわね......」




