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敵
「現状、敵となる派閥に属しているのは、先程死んだ『風』を除けば3人。『雷』、『光』、そして『鬼』。」
「あれ、でも他にもいたよな、えっと─」
「『水』『拳』は未だ所在不明、『岩』はここ最近になってようやく姿をくらませることに成功した。」
「ようやくって、最初は何、暴れ回ってでもいたの?」
「あ奴には自らの下僕を作り出す能力がある。それを乱発して適当に歩き回らせたが故に『鬼』に目をつけられたのだ。」
ふと、ここでかねてから疑問だったことを口に出す。
「なぁ、『鬼』ってなんだ、『鬼』って。
他はともかく、そいつだけ自然とかけはなれすぎじゃね?」
男は、フッと嗤って、
「いや、自然界に生物が存在するのなら、『鬼』も存在しうる。『鬼』というのは、生物に備わっている感情を、人がカタチにしたモノにすぎない。」
その答えに心当たりがあるのか、ルーアンは凄まじい剣幕だった。
「─なるほど?確かに、そいつは絶対に倒さなきゃいけない敵のようね。」




