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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
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和解

「聞き耳?」

「そうだ。その娘、寝たふりをしながら聞き耳を立てておる。赤い娘を殺そうとしたことが後ろめたく、なんとか事情だけでも聞き出そうとしていたのであろう。」

「起きてるのか、ライム?」

「............ごめんなさい。」

ボソボソと、彼女は言った。

「いいのよ、ライム。呪いだってわかったんだし。

そもそも、元々的だった相手に自分の命を預けるとか、私もどうかしてたわ。」

「ルーアン、そんな言い方─」

「でもこれで分かった。

それって、呪いにでもかかんない限り、私を殺す気はなかったってことでしょ?だったら私達、もう仲間じゃない?」

「ルーアンさん─!」

ライムは、今にも泣きそうな顔で、

「いいん、ですか?私を放っておいたら、またいつルーアンさんに危害を加えてしまうか、分かりませんよ?」

「いいのよ、そうなったらまた、キビスケがなんとかするから。」

「えっ、俺?」

「そうよ、仲間でしょ?アンタには結構期待して─」

嬉しい顔をしたのがバレてしまったのだろう。

「ッ、わ、忘れなさい!今のは!」

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