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飛翔
─最初から、こうすれば良かったんだ。
空中から敵のテリトリーに侵入し、この大技で一気に仕留める。
大技だと居場所は知れ渡ることになるが、こんな世界で目撃者など期待できないため、姿さえくらませればヒットアンドアウェイ戦法が出来たハズだ。
だがもう、それは叶わない。
あのお方に見つかってしまった以上、姿を隠すことなど無意味なのだ。あそこにあるのは、ただただ分かり易い『死』のみであるからだ。
「いくぞ!」
「今よ、キビスケ、ライム!」
「はいっ!」
「『きびだんご』!」
ライムは太い蔓の腕でルーアンを持ち上げ、ハンマー投げの要領でルーアンを投げ飛ばした。
ルーアンの高度は、みるみる上がっていく。だがそれを見上げていると、遠くの空からこちらに向かって上がってくる光に気がついた。
「まさか!」
考えるよりも先に、体が動いていた。
「クッ!『きびだんご』!」
自分にバフをかけ、さっきまで刃を打ち消していて用済みになった刀を真上に向かって思いきり放り投げる。
直後、その刀に、落雷が直撃した。




