突撃準備
その後はしばらく持久戦だった。
スバルは上空から3人の隙を探って風を操り、地上の3人はスバル本人はもはや気にせず木を壊し、岩を壊し、『鎌鼬』を消すという連続。
お互い集中力も切れてきて、やはりここでもスバルは焦っていた。
こっちは1人、あっちは3人...加えて俺は『風』の応用で浮いてるから、どう削ってもあの腕が消えたり誰かのHPが尽きたりするより俺のMPが切れる方が早い...
なら!MPがそこを尽きる前に!まとめて叩くしかねぇ!
「作戦は決まったわ。」
『鎌鼬』を枝で受け止めながら、ルーアンは静かに告げた。
「本当か!?」
「ええ。といっても、あっちが持久戦をやめてなんか強力な技を撃ってきたりする場合だけだけど。」
「いいよ。聞かせてくれ。」
「簡単よ。ライムがその腕で、私を上空に投げ飛ばしてくれればいいの。」
「でもそれじゃ、お前が風で吹き飛ばされ─」
「いいのよ、そんなの。どの道、そんな一撃があったのならそれぐらいやらないとみんな死んじゃうんだし。」
その時はその時だ、と諦めたような寂しい顔で言う。
「それに飛ばされた時は、アンタとライムが協力して、受け止めてくれればいいもの。
いいわよね、ライム?」
「...えぇ、わかりました。」
ちょっと間があったのが気にはなるが、それを敢えて指摘するのは野暮といったものだろう。
「敵の周囲の風、効果範囲縮小とともに風力の増大を確認☆大技が来ます!」
「ちょうどいいじゃない...やってやるわ!」




