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名前を失う異世界物語  作者: きなこもち
1章・生存競争
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ライムの本気

「皆さん、私の近くに寄ってください!」

「分かった!」

飛んでくるモノを避けながら、何とかライムの元に集まる。

「ライム。何か作戦が...後ろ!来てるぞ!」

「『ウィップアーム』!」

ライムが叫ぶと、その腕が変貌し...いや、これは...何だ?

ソレは、飛来した大木を容易く粉砕してしまった。

「『ウィップアーム』。蔓(つる)でできた太い鞭(むち)の腕です。重いのであまり速くは動かせませんが、その代わりこれぐらいのものなら簡単に壊せます。

地上の守りは任せてください。ルーアンさんとキビスケさんは、その間に『風』のスバルさんを倒す方法を考えてください!」


その頃、上空のスバルは焦っていた。

このままでは、俺のMPが先に尽きてしまう。そうなったらあの腕で殴られるか、あの爆炎に巻き込まれて殺される。いや、それはいい。どの道負けたらあ(・)の(・)お(・)方(・)が黙ってはいまい。どの道俺は殺されるだろう。だから出し惜しみはできない。

「フッ、蔓(つる)の腕と言ったな。ならこれでどうだッ!『鎌鼬(かまいたち)』!」

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