怪物・解説7 「和尚」
「和尚」
設定上は人間なので、これを「怪物の範囲」に入れてよいかという問題はあるが、ま、そこは良しとしよう。
都の辺りに住んでいて、かつとんちが得意となれば──もちろん、あの大変有名な、例のお坊さんのことである。(本作はファンタジーなので、歴史的正しさとは異なります!)
史実における例のお坊さんは、二十六歳のときに悟りを開き、三十四歳で放浪の旅に出たとされる。そしてなんと八十歳で天皇に任ぜられるまで、寺の住職になることはなかった。
(僧侶ではあったが、「寺を管理する役目につくことはなかった」という意味。しかも、その寺には住まず、別の庵で暮らしていたらしい。──どんだけ偏屈なんだよ、アンタ!)
本作では、奇行の数々が目立ち、かつ肝を喰らうというヤバい行動のため、天皇からの勅命が下らなかった世界線──とでもお考えいただきたい。
(そもそも天皇のご落胤とか云われている人なので、肝を喰らって力を付け、やがては朝廷に復讐したかった──? などと、作者は勝手に想像しています)
ちなみに、相手を誘導する黒くて気持ちの悪い目、
つまり「邪眼」を誰から手に入れたかについては、
しっかり相手が決まっている。
ある逸話では、例のあのお坊さんには三十以上、歳のはなれた「彼女」がいたらしい。そしてなんとその女性は──盲目だったのである。
(気になる人は、「森盲女」をAIに訊いてみよう!)




