異世界02
異世界02
塀に後100m程、畑まであと少しとなったところで畑仕事している人に話掛けようかと思っていると、
何か、後ろから走る音がした、4本爪パイプホーク改を取り出し構える。
背中の方から角犬が飛び掛かって来る。俺は、避けながら4本爪パイプホーク改を振った。
当たった狼の前足が1本中を飛ぶ。
狼は、着地が上手くいかず頭から地面に突っ込んで鳴き声をあげる。
すると今度は、回り込んで正面からと背中から2匹同時に飛び掛かって来た。
屈み込みながら背後の狼に向かい4本爪パイプホーク改を鋭く振るう。
大きく口を開けて飛び掛かって来た狼の顔面に4本爪パイプホーク改が突き刺さる。
枝打ち鎌を格納から出し構える、正面から飛び掛かろうとしていた狼は、その様子を見て慌てて逃げ出した。
最初に片足切られた狼は、逃げようとしているが思うようにあるけなく近くにいたので止めをさした。
一息ついて周りを見渡すと、畑にいた人達が一団になりこちらの様子を伺っていた。
塀の端の方から手に槍や剣を持った人達が数人やってくる。
明らかに俺を用心して向かってくる。
俺は敵意が無いことを知らせる為自分から話しかけた
「やあ、こんにちは」
「魔狼が現れたと聞いて来てみたんだが大丈夫だったみたいだな」
「お騒がせしました、ここで休むことできますか?」
「魔狼を倒すような強い冒険者なら大歓迎だ」
「とりあえず、ここで話していても何だから、村に入ろう」
「はい」
俺は、枝打ち鎌を肩に担いで歩こうとすると
「この倒した魔狼達は、どうする?」
他の人が聞いてくる。
「どうすればいいのですか。」
「冒険者ギルドで売ればお金になるぞ」
「そうですか」と言い格納した。
「おおっ格納持ちか」と声があがる。
歩き出す、畑にいた人達の前を通る時彼らを見ると皆、首輪をしていた。
「彼らは」
「ああ、奴らは奴隷さ」
「奴隷が居るのですか」
「やつらは借金奴隷がほとんどだな」
「でもあんた強かったな」
話しかけられる
「一人で魔狼2匹倒すなんてな」
「あれは、魔狼と言うんですか」
犬じゃなくて狼それも魔が付く、魔狼なんじゃそりゃ俺は心の中で絶叫していた。
門を入る時
「町に入るのに身分を証明するようなもの持っているか」
と、聞かれた。
「祖父と山の中で住んでいたのですが、祖父が死んだので町にでてきたのです。」
「身分証がないから村に入るのに小金貨1枚枚必要だが持っているか?」
「いいえ持っていません」
「先ほどのその魔狼1匹をギルドに売れば十分だがどうする」
「売ります」
俺は即座に答える。
「よし分かった」
「はい、有難うございます」
「よしギルドに行こう」
皆でギルドに向かい歩いた。
俺は、左右をキョロキョロしながら歩く。
「そんなに珍しいか」
「はい、山の中にいたので、こんなに人や建物を見た事無かったです」
昔見た映画に出てくるような建物が並ぶ。
西部劇のBARのような建物に連れられ入って来た。
全員が俺に注目している。
「ようこそ冒険者ギルドへ」
門で冒険者カードを見せるように言った人が話す
「俺は、この町の冒険者ギルド長のワンダってもんだ」
「まずは、魔狼1匹を売ってもらおう」
と格納から取り出した魔狼を1匹丸ごとカウンター横の台に載せた。
「毛皮を小金貨3枚と魔石があったので魔石も小金貨1枚で引き取ろう」
魔石って俺がコアって言ってた玉の事かな。
「小金貨一枚は、俺が町長に届けておく」
残りの小金貨3枚だと渡された。
(小金貨3枚手に入れた)
「残りは、どうする」
「売ります」
聞かれたおれは即答し先ほど魔狼を出す。
「小金貨4枚だ」
(小金貨7枚になった。)
と渡された。
「よし今度は、身分証だが、どうする? 冒険者ギルドに入会するか?」
「冒険者ギルドは、依頼書に基づいて植物やを採取や護衛したり、魔物を討伐してその代償としてお金を受け取る、
依頼書が出ていなくても魔物の皮や肉・角・魔石等買い取りもやっている、また冒険者になれば身分証を見せることで村や町に出入りする際、お金払わなくて済む」
「何か制約はないんですか?」
「そうだな、魔物が村や町を襲って来た時そこにいたら戦わなくてはいけない」
「それって明らかに自分より強いと分かっている魔物の場合でもですか?」
「そうだ、冒険者は、そうやって村や町の人々を守り今の地位を築いてきた」
「なるほど冒険者ギルドは分かりました、魔物以外の何か持っているものを売る場合は、どうしたらいいですか?」
「何か大量に商品を売買する場合は、商人ギルドに入る必要が有る、しかし迷宮でのドロップ品とかは、冒険者ギルドで購入している」
「冒険者ギルドと商人ギルド両方入ることは可能だ」
「この村には、商人ギルドは無い、隣の国境の街に行くか王都に行って登録する必要が有る、
この村で何か商店に売るぐらいなら商人ギルドに入ることはない。」
「商人ギルドは、店の規模によってランクが決められていて拠出金を出す必要があったはずだ」
「わかりました有難う御座いました。」
「でどうする」
「冒険者になろうかと思います、冒険者ギルドに入れて下さい」
「よしわかった」
ワンダは、カウンターの下からガチャガチャのようなものを出す。
上の部分が水晶のようになっている
「ここの玉を両手で触れ」と言われたのでさわると、下から中央に穴の開いた大きさ7・8センチぐらいの緑がかった半透明の石のようなものを取り出す。
ワンダや周りで見ていた人達が
「オオッ」とどよめく、
ワンダが、
「説明しよう、これは冒険者ギルドの会員石だ、持っているものの強さでレベルの低いものから、白→青→黄→緑→赤→黒→銀→金となる」
「最初から緑色のものなど暫らくいなかった、またこの町にいる冒険者もほとんどが青と黄色だ、緑が2名、赤が1名いる」
「お前は、いきなりやってきてこの町の冒険者ギルド上位4名に入った事になる」
「そうなんですか、鍛えた甲斐がありました。」答える。
「初めて会員証を作るのは、無料だが次からは、金貨1枚取るので絶対無くすなよ、どこの国のどの町に行ってもこれが身分証明となる」渡してくれる。
「普通は首に掛ける、そらこれを首に掛けろ」革の紐を会員石に通して渡してくれた。
「どうも」
「お前の持ってきた、魔兎だが、このギルドで買い取る事ができるがどうする」
「買い取リについて教えて下さい」
「そうだな、魔物は、皮、肉、魔石の三つが買取の対象となる。魔物の種類により、皮や肉が売れるもの売れないものがある。」
「魔石は、どの魔物のものでもギルドで買い取る」
「この手帳を持って行け、新人には渡しているものだ」
渡された手帳の中をパラパラと見ると魔物や植物の絵が書いて有り買取部位は、何処と書いてある。
買い取り金額は、そこに書いてある通りだと壁に掛けてある板を指刺した。
スライム 白魔石(銅貨1枚/個)
スライム 青魔石(銅貨1枚/個)
スライム 黄魔石(銅貨2枚/個)
スライム 緑魔石(銅貨2枚/個)
スライム 赤魔石(銅貨3枚/個)
魔兎 魔石 (銅貨1枚/個) 毛皮(小金貨1枚/個)
魔トカゲ 魔石 (銅貨2枚/個) 皮 (銅貨2枚/個)
魔鶏 魔石 (銅貨1枚/個) 羽 (銅貨3枚/個)
魔猿 魔石 (銅貨2枚/個) 毛皮(銅貨3枚/個)
魔狼 魔石 (小金貨1枚/個)毛皮(小金貨3枚/個)
魔熊 魔石 (小金貨1枚/個)毛皮(小金貨5枚/個)
オーク 魔石 (小金貨1枚/個)肉 (小金貨1枚/個)
トロール 時価
全て状態や相場により変動すると書いてある。
「分かりました、それで、これを売ります」
俺はダンジョンからここまでに集めた魔物を出す。
ギルド長のワンダから銀貨1枚 金貨2枚 小金貨16枚 銅貨8枚渡された。
これからどうする」ワンダから聞かれたので
「初めて来た町だから見て回ってから決めます、でもその前にちょっと教えて下さい」
「この町はなんて国のなんて町なんですか?」
「フランソ王国のコーリと言う町だ」
「お金の単位は?どうなりますか」
「銅貨が一番低い単位で1フランと言う、
銅貨10枚で小金貨1枚と同額、10フラン
小金貨10枚で金貨1枚と同額、100フラン
金貨10枚で大金貨1枚と同額、1、000フラン
大金貨10枚で銀貨1枚と同額、10、000フラン
銀貨10枚で大銀貨1枚と同額 100、000フラン
となる」
金より銀のほうが高いんだ、何故なんだろう?
「銀貨のほうが高いんですね」言うと
「銀は、魔法を通しやすいからマジックアイテムとか使えるので希少価値が高いんだ」
「有難うございます、教えて頂いて」
と言ってギルドを出た。




